フジテレビ火曜9時ドラマ『アタシんちの男子』を楽しみましょう!!
ドラマは感動のうちに幕を閉じましたが、まだまだ『アタ男』熱は冷めません。
終了したドラマなのでネタバレ含みます。ご承知おきください
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響子さんのこと

もうひとつの家族のお話


アタシんちの男子』は、家族探しの物語だったね

血のつながり関係なしに、お互いを本気で思いあうことが出来る関係
でもそんな関係を作るには、一緒に悩んだり、泣いたり、笑ったり、けんかしたりを繰り返して、だんだん家族になっていくんだね


新造さんは、自分では兄弟や千里を見届けられないから、

  • 『母親10か条』⇒みんなで協力して何かをやり遂げるためのお題
  • 『兄弟への遺産』⇒家族の悩みを理解し、一緒に悩んだり解決してあげたいと思ったりする種

を作って、自分の子供たちに残したんだ


新造の元にいた養子たちは、家族を失った、不幸な生い立ちを持つ子供たちだった。
その上、新造さんは知らないうちに自分の息子と娘にも、つらい境遇を与えてしまっていた。


幸せになってもらいたい、償ってやりたいと思っていても、新造さんの愛情は、生前、なかなか子供たちには伝わらなかった。
響子さんは、ずっと、子供たちのことで、不器用に悩む新造さんを見ていたんだね。
新造さんの想いが誤解されないように、しかし、語りすぎることもなく、子供たちに伝えてくれた響子さん。
新造さんに対する誤解を解く静かな語り口は、誠意にあふれ、子供たちの欠けていた心を修復するきっかけとなった。
新造さんと子供たちの間にかかっていた一枚の紗幕をさっと引いて、本当の姿を見せてくれる手際は、まるでマジシャンか魔法使い。
その上コメディリリーフまでやっちゃうんだから、響子さんって!



響子さんは、新造さんが好きだったのかなあ
顧問弁護士という仕事をこなしていくだけでなく、実質、さまざまな面で、新造のパートナーだったんじゃないかな、と思うの。男女の結びつきってのは考えにくいよね。あの華麗なルックスの二人を並べて、大変もったいない話だと思うけど。
新造さんは、二人の子供のこともあって、改めて結婚を考えることもなかっただろうし、かえって避けてきただろうね。
響子さんは、風と翔に対するあの感じ(笑)をみると、まあ、恋愛音痴も甚だしいから、もしかすると、新造さんに対する崇拝・尊敬の念を、自分の女性としての幸せに置き換えることは思いつきもしなかったかのしれないね。
アタシんちの男子』という物語が進むうちに、響子さんは、人に対する思いやりがすごくある女性だったってことがわかってきた。長年、顧問弁護士として一緒に仕事をしていた新造さんは、そのことをよく理解していたと思う。だから信頼できたんだろうし。
響子さんは、新造さんが子供たちをどう愛しているか、どう心配しているかということが感じられるほど近くにいて話を聞き、新造さんは、響子さんに正直に悩みを打ち明けていたんだろうね。
そんな新造さんの望みを叶えてあげたいと響子さんは思い、響子さんになら自分の大事な子供たちを託せると新造さんは思ったんだね。
ここにも、ひとつの家族があったんじゃないだろうか。


もしも新造さんが存命のまま、この家族探しを差配することが出来ていたなら、物語の終わりには、微笑んで寄り添う新造さんと響子さんがいたのではないかと思ってしまうよ