アタシんちの男子のその後を考えよう
ちょっと、思いつきの話を流してみました。
ふざけすぎかな？
「脱線」の「脱線」気味の話です
*1
今日もメール投稿なので、誤字脱字ちょこちょこ修正します
いつもすみません
朝のリビング
優があくびをしながらリビングに入ってくる
おはよう
朝食のテーブルを整えている千里が優に声をかける
兄弟も口々に朝の挨拶
七海は？
外
外？
毎朝走るのが日課なんだって、走りに行ったよ
へー
優、七海にそんな習慣があったとは知らなかったので驚き
アスリート系なのか？
頬杖ついてる智が優に聞く
先生は体力が勝負だからって言ってたよ
千里が説明
すごいな。目標に一直線って感じ
智が感心したように呟くのをきいて、優、なんだかうれしい
どれくらい前に出かけたの？
一時間くらいかなー？
結構本気で走ってるね
出勤組は、先に食べ始める？
そうだなー
箸を手にとって食事を始める風、猛、翔
あたし、待ってるから、みんなも食べれば？
千里、優、智、明にも食事を勧める
じゃあ、と智と明も箸を持つ
優だけ、「僕は待ってる」と笑顔
リビングのドアが開いて、知らない女の人が入ってくる
思わず箸が止まる兄弟
なかなか壮絶なまとめ髪・・・。
いや、むしろボサボサ
コントみたいな瓶底メガネ
なんか年季入った学校ジャージを着てるし
首タオルって・・・
兄弟口々に感想を漏らす
誰！？
最後に明、驚いて声を上げるがやっぱり平板口調
おはようございます
瓶底メガネが礼儀正しく頭を下げる
おはよー・・・、ございます・・・？？
兄弟、首を傾げて、瓶底メガネを見る
おかえり、七海ちゃん
にっこり笑って片手を上げる千里
ええええええーーーーー！！！！！！
男子の夢、完全崩壊の叫び声
？
きょとんとしている千里と七海
…か、変わるねぇ
翔、口角歪めて苦笑い
ま、そういういうことも、あるよなー
風は首を振りながらため息。
多少、女性に免疫のある二人の立ち直りは早い。
へ〜〜〜
あまりの落差にびっくりしちゃって、智、空気が漏れてるような感嘆詞しか出てこない
・・・
明、昨日の綺麗な七海と目の前の女性が結びつかなくて、目をぱちくりしている
男のロマンを壊すんじゃねーよ
猛、下唇出して不満顔
優、顔を覆ってさめざめと泣く
男のロマンって、なんですかね？
優、何で泣いてるの？
首を傾げる七海と千里。鈍感女子が揃い踏み
七海、どうしちゃったの！？
優が涙目で七海に迫る
髪とお化粧も許せないけど、そこは百歩譲るとして、
許せないって、優ー？
千里が優をなだめる
その服は何？
え、高校のときの学校ジャージ
七海、ジャージ上着のすそをびろーんと引っ張る
高校のジャージは、体育の時間に着るもんじゃないのかな？
高校卒業しちゃったし
捨てなさい！
えー、傷んでないからまだ着られるよ
そういう問題じゃないの！！
あたし、いつも家ではこんなんだけど
いつもそれ！？
優、声が裏返っちゃってる
頷く七海
ま、バイトでカテキョや塾講師をするときとかは、ちゃんとするけどね
それ以外は？
Tシャツにジーパンとか、ジャージとか
ジャジャジャ、ジャージ！？
あ、学校ジャージは、さすがに外に着てかないよ
当たり前だよ！！
大声で叫んだ優、興奮しすぎて目が回り、額に手を当て、芝居がかったしぐさでふらふらとソファにへたり込む
智、七海に手を上げて質問
なーなー、もしかして、そのなりでスカウトされたのか？
はい。地元で
社長、恐るべき眼力！！
目玉が落ちそうなほど、大きく目を見開いてびっくりする猛
いいじゃん。綺麗になる技術があるんだから、家では何でもー
千里が優の背中をポンポンと叩いて慰める
ありえない！！
急にすごい勢いで立ち上がる優
わ！
弾き飛ばされる千里をそばにいた猛が受け止める
だいじょぶか、ちびっこ
それを見た智、反射的に猛にとび蹴り
「あが！」と言葉にならない叫びを上げて、吹っ飛ぶ猛
千里さん、大丈夫？
智が千里をいたわるように声をかける
うん。・・・あたしより、猛が心配
と苦笑いする千里
ありえないよ、七海！
胸の前で両の拳を握り締めて優が叫ぶ
せっかく女の子に生まれたのに！すっごく美人に生まれたのに！！
おにぃ、恥ずかしいからやめてよー
七海、優を抑えて周囲をきょろきょろ
まあ、確かに七海ちゃんは美人だけどさ。妹、目の前にして美人と言い切っちゃうんだから、優も相当の兄バカだな。
食事をしながら遠巻きに状況を見ている風が呟く
お前も、相当の兄バカだろ？
さっき智に蹴飛ばされた猛が、風の隣にやってきてニヤニヤ笑い
風、いい音させて猛の頭をはたく
いってーな！
兄バカじゃなくて、千里はほんとにかわいーの
ご飯をぱくつきながら、満足そうに微笑む風
だからそれが兄バカだって言ってんじゃねーか
風、バックストロークなしで、猛にもう一発お見舞い
って〜〜
痛む頭を抱えてうずくまる猛
風と猛の一連の流れを見ていた翔、おかしすぎて飲んでた味噌汁にむせてしまう
七海！お兄ちゃんがトータルコーディネイトするから
優、決意の握りこぶし
いいよー
優を押しとどめるように開いた両手を前に出し、首を振る七海
だめ！！
七海の両手を励ますように握る優
こんな早くに、お店、開いてないってー
めんどくさそうな七海の声
知り合いのスタイリストさんに電話する！
優、すぐさま電話で約束を取り付ける
普段の優柔不断など微塵も見せず、即決即断する優。パタン、と携帯を閉じてあっという間に通話終了。
よし、行こう！
七海の腕を掴んで出かけようとする
走ってきたからシャワー使いたい、ぁ、コンタクトも入れたい。おにぃ。ちょっとここで待ってて！
付き合いきれない七海がリビングから駆け出す
ちょっと、逃げるんじゃないだろーね！？
優も後を追ってリビングを出て行こうとする
優、朝ごはんは！？
途中で食べる！
顔だけリビングに出して、千里に
折角仕度してくれたのにごめんね
と手を合わせると「七海〜！」と叫んで後を追っていく優
俺、あそこまでひどくないだろ？
風がさっき殴った猛に確認
似たかよったかだろ
素直に頷けない天邪鬼な性格が禍して、結局、風にもう一発張り飛ばされる猛。
猛の学習能力のなさが、ツボに入っちゃった翔、笑いの針が振り切れてしまい、おなかを押さえて、声が出ないほど笑ってる。
兄達の剣幕にあきれた智は途中からお食事モードにシフトチェンジ
あれじゃ、キモイって言われても仕方ないかもな。
もぐもぐと咀嚼しながら、優が出てったリビングのドアを見る
明はなんだか元気がない。ぽそぽそとご飯を食べている
元気だしなよ、中身はおんなじ七海ちゃんなんだから
心配した千里が明に話しかける
理屈ではわかっているけど、気持ちがついていかないだけなんだよな
智がフォローするけど、
べつに、かんけーないよ
と、明、平板口調
強がっちゃって、かわいくないねー
智、苦笑い
食事ぐらい、落ち着いてすればいいのに
「食事は、家族揃ってリビングで」
母親１０か条って、できたと思うとすぐ逃げちゃうんだよねー
と、千里、髪をくしゃくしゃとかいて、ため息をつく
*1:アキノの作る女性キャラが変な性格なのは、千里や兄弟、時田や響子がキャラ立ちしすぎて、追いつかなくちゃとじたばたしちゃうからですかね
