フジテレビ火曜9時ドラマ『アタシんちの男子』を楽しみましょう!!
ドラマは感動のうちに幕を閉じましたが、まだまだ『アタ男』熱は冷めません。
終了したドラマなのでネタバレ含みます。ご承知おきください
『アタシんちの男子』をこれから見る方、ストーリー、次回予告、登場人物をお探しの方は、
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『続きシリーズ』『その後シリーズ』など、お話を読まれる方は、
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アタシんちの男子のその後を考えよう

ちょっと事故で記事をなくしちゃいました
最初の何行か、昨日と違ってます
ごめんなさい




千里、今日は直売所の納品を一人でやってみる。
運転できないから、軽トラを借りに来た太郎に運転をお願いして直売所まで送ってきてもらった


おはようございます。
千里、元気に挨拶
ああ、おはよう、千里ちゃん
エプロン姿のレジ担当・司さん、行田さん、秋山さんとも、もうすっかり顔なじみになった千里、レジの奥にあるプリンターからバーコードを出力
今日はだんなさんも一緒なのね
行田さんが頬に手を当てにっこり
え?
千里が振り返ると野菜の入ったコンテナ持って来た太郎が、ニコニコと朝の挨拶をしながら入ってくる
だんなさんじゃないですよ
千里「やだなー」と手を振って明るく否定
そう元気に否定されると、傷付くわー
千里の声が聞こえた太郎、大げさにがっかりした表情を作る
かわいそうにー
じゃあ、おばちゃんちの、娘、紹介してあげる
ほんまですかー?
大阪の若旦那が、農家の婿になってくれる?
あー、それは、娘さんに会ってから決めるってわけには行きませんかねー
あらー、あなた、面食いなの?
そらそーでしょ。僕の理想は千里ちゃんやから
まー、お熱いことー
ニコニコ顔でおばちゃんたちと談笑している太郎
あの技は、ほんっと、すごいと思う
ちょっと離れたところで見ていた千里、あまりの太郎のなじみっぷりにびっくり




太郎が野菜をコンテナから出して、千里がシールを貼りながら、今朝、袋詰めした曲がりきゅうりとトマトを並べる
あたし、直売所、好きなんだよね
俺も楽しくて好き。品物がスーパーみたいにビシッと区分けされてなくて、ごちゃごちゃしてるとことか、市場っぽい
太郎さんのお店も、ごちゃごちゃ物がひしめき合ってたね
来たの?
うん、翔と見に行ったよ
ちぇ、あいつ隠しとったな
太郎、舌打。
千里、「え、なに?」と首をかしげる
翔、うちの店に来たことは言ってたけど、千里ちゃんと一緒だったって言わんかった
太郎、ちょっとすねる
すねないすねない
千里、太郎のほっぺたにバーコードのシールを貼る
貼られた太郎、立ち上がって、陳列台に登ろうと足をかける
わー。太郎さんが100円で売られちゃう
チェッカーでよむと、100円、トマト、生産者・田辺義男ってレシートに出んねん
やだ、もー
千里、際限なく乗り続ける太郎に笑っちゃう
太郎、一向に小芝居を止める気配のない千里の肩を叩く
ちょっと、止めてー
千里、両手で口元を覆ってまだ笑っている
おかしすぎる、太郎さん!
千里ちゃんが笑いすぎ
自分のほっぺたからシールをはいで千里のほっぺに貼り返す
あー!糊、付かなくなるー!
千里ちゃんが始めたんやろー?
慌てて自分の頬からシールを外し、トマトの袋に念入りに貼り付ける千里
だいじょぶだった
ほっと息をつく千里


二人で陳列していると、今、並べたばかりのトマトを手に取る若奥さん
ありがとうございます
千里、思わずお辞儀
若奥さんも会釈
千里、トマトを手に取ったのが、この前、義男とカレーパンの話をしていた若奥さんだと気づき、声をかける
お子さん、カレーパン、食べられました?
え?
こないだ、いたんです、あたしも
そうだったんですか、おかげさまでバレずに食べてもらえました。
と若奥さん、笑顔
よかった
まだ、トマトが入ってること、子供にはバラしてないんですけどね
奥さん、肩をすくめ、「今日も、挑戦するんです。」と、買い物かごの中のトマトを千里に示す
お父様にも、宜しくお伝えください
若奥さん、年頃から千里と義男を親子と判断したみたい。あえて否定することもないのでそのまま
はい。ありがとうございましたー
と笑顔でお辞儀をする千里
買い物を続ける奥さんの後姿をうれしそうに見ている千里
「知ってる人?」と太郎が尋ねる
この前、義男さんがあの人に、野菜嫌いのお子さんに、野菜を抵抗なく食べられるレシピを教えてあげてたの
へえ。義男さん、料理うまいもんな
千里、陳列された野菜を眺め、
自分で袋詰めしただけの野菜でも、売れるとこんなにうれしいんだもん、作っている義男さんはもっとうれしいよね
そうやな。買ってく人の顔が見えるって、いいもんやな。
うん
俺も、自分が探してきたおもちゃで、喜んでる人を見るの、大好き
太郎、腕組みをしてうなずく
誰かが喜ぶと、すごく幸せな気持ちになるのって、不思議だよね。
子供に野菜を食べさせることに成功した若奥さんの笑顔。彼女の笑顔を見た見た千里も笑っている
人の笑顔には、誰かを幸せにする、すごいパワーがあるのかもな
太郎の言葉に、千里もうなずく




品出しが完了し、太郎と千里、うん、と頷く
よし、完了
あ、ちょっと待って。太郎さん、軽トラのカギ貸して
はいよ
千里、駐車場まで駆けて行き、あっという間に戻ってくる
早!
あまりの俊足に太郎、驚き
千里の手には小さなリーフレットが入った籠。
そこには、

「ご家族一緒の食卓に!」
野菜のおいしいレシピです。
※ご自由にお持ちください※

というカードをつまんだワイヤークリップも添えてある
この間の義男さんの真似
千里、照れくさそうに笑うと、曲がりきゅうりとトマトの真ん中に籠を置く
太郎がリーフレットを一枚手に取る
トマトのマリネ、ピクルス、きゅうりの浅漬け・・・。千里ちゃんが書いたの?
うん。形の揃わない野菜も、漬けちゃえばわかんないし、冷やして食べると、夏はおいしいよ
へえー。いいじゃん。役立ててもらえるといいね
うん。
よし、じゃあ、引き上げるか
はーい


2人でコンテナを1個ずつ持って撤収
ありがとうございましたー
帰り際、レジの司さんと行田さん、秋山さんに声をかける
「ハーイ。おつかれさま」と、2人も手を振って返してくれる
駐車場に出たところで太郎、「あ!」と気づいて、もう一度直売所に引き返す
「今週で大阪に帰ります。また、こっちに来たら、寄ります」と、太郎が三人に挨拶をしているところが、駐車場の千里から見える
丁寧にお辞儀をして、明るく手を振ってから、軽トラのそばにいる千里のとことに走ってくる太郎
軽トラに乗り込みながら「そうか、太郎さん、帰っちゃうんだね」と千里、淋しそう
いつ?
今週中には
そうかー。
シートベルトをかけながらしゅんとする千里
太郎、そんな千里を優しい笑顔で見て、軽トラのエンジンかけて発進


運転しながら今日もおしゃべり
みんなに挨拶したいんやけど、やっぱ日曜日でないと揃わんかな?
今は、翔も会社に行ってるから、夜なら大体みんないるよ
なに、男連中、夜遊びせんの?
千里、ちょっと記憶を探る「まあ、たまにはあるけど・・・。」
お城が、街と離れてるから、1回、家に帰ってくると、また出かけるの、面倒みたい
太郎、千里大好き兄弟を思い出し、ニコニコ笑って千里を見る
家には千里ちゃんがおるしな

千里、太郎が言っている意味がよくわかってないみたい
すごくみんなに愛されているのに、自分の魅力がまったくわかっていない千里がかわいくて、運転しながら、太郎、口元がほころんでしまう
でも、たまに、優の撮影が夜までかかったり、風がデートとかでいないときもあるかも
と、千里はさっきの話の続き
デートって、風くん、彼女いるんだ。
うん
まあ、普通、いるわな。あの歳だし、あんだけかっこよかったら
太郎さんも知ってる人だよ
え?風さんの周りで。俺が知ってる女の人って、井上さんくらいだけど?
うーん、井上さんもありかもしれないけど、はずれ
太郎、一生懸命考えるが出てこない
降参。だれ?会社の人?
響子さんだよ
えー!!あの美人弁護士ー!!
そう
またすごいとこ、行ったねー
太郎、「びっくりして事故るかと思ったー」と目をぱちくり
めっちゃ、姉さん女房じゃない?
かわいいんだよ、響子さん
千里、ニコニコ
太郎、男と女っていうのはわからないもんだなーとまだ首をひねっている
千里がみんなの予定を頭の中で繰ってみて
火曜日だったら、みんないると思うよ
そう。じゃあ。火曜日にトリックハート城に行こうかな
うん。わかった。みんなにも言っとく
お願いします




もうすぐ田辺家
太郎さんには、何度も軽トラに乗せてもらって助かっちゃった。ありがとう
今度はもっとかっこいい車に乗せたるし
あたしも免許取らなくちゃ。やっぱあると便利だよね
まあ、持ってて邪魔にはならんと思うよ
太郎さんに、軽トラ乗せてもらうことも、しばらくないかな
そうやな
軽トラって、普通の車よりも、がっつり二人って感じの空間で、話すの、楽しかった
俺も、軽トラ乗せてて、千里ちゃんのこと、どんどん好きになっちゃったし
ほんとー?
ほんとほんと
千里、照れくさそうに笑う
太郎、軽く告ってみたものの、流されちゃって、ちょっとがっかり。


名残惜しいし、ちょっと遠回りして帰ろーか
太郎、交差点を田辺家の反対にハンドルを切り、横顔で千里に笑いかける
えー!?今日はまだ秋野菜の種まきがあるんだよー!
俺だって、軽トラ借りて、荷物、大阪に送らんと
ほらー!!
千里、あきれた声
太郎、えへへと悪びれずに笑う
だから、5分だけ、ね?
太郎、運転しながら千里にお願い
5分?
そ、5分。
わかった。じゃあ、5分だけ。
やった。ちゃんとのドライブは、また日を改めてね
はいはい


ほんとに僅かな遠回りをしながら、太郎はいつもの変な訛りで千里を笑わせることをポンポンと繰り出す
千里、太郎と話す会話のテンポが好きだったので、太郎さんが帰っちゃうのはやっぱり淋しいなって思う


なんだか夏休みが終わっちゃうみたい