フジテレビ火曜9時ドラマ『アタシんちの男子』を楽しみましょう!!
ドラマは感動のうちに幕を閉じましたが、まだまだ『アタ男』熱は冷めません。
終了したドラマなのでネタバレ含みます。ご承知おきください
『アタシんちの男子』をこれから見る方、ストーリー、次回予告、登場人物をお探しの方は、
「はじめに」「まとめ」のカテゴリーからどうぞ
『続きシリーズ』『その後シリーズ』など、お話を読まれる方は、
「目次」のカテゴリーからどうぞ

⑨そうきたか・・・(笑)

感情のままに入力してます
誤字脱字聞き誤り私見含みますあしからず
後で訂正します

『アタ男』はそんなに甘くなかった
今回もあっさり甘甘展開はなしかー。残念
翔は千里に逃げられちゃいました。



千里にキスする翔を見て動揺する猛
千里、驚いて翔を押し返し
千里「・・・なに?」
翔「え、なにって言われても・・・」
千里「・・・もう!」
身の置き所のないような表情で翔の前を去る。あわてて身を隠す猛。千里の後姿を見送る翔のため息


リビングでは、風、智、優、明が思案顔。一人で入ってきた千里を見て
智「あれ、あいつは?」
千里「(ちょっと顔を背けるようにして早足で歩きながら)翔なら、まだ」
優「いや、猛。千里さんを呼びに言ったでしょ」
千里「ぇ?」
風「じゃあ、まだしらねえのか」
兄弟のほうを振り向く千里「?」
千里「何を?」


バルコニーから室内に向かう翔。何かに気づきます。クス、と笑って
翔「けつが見えてんぞ、27歳暴走族」
鎧戸の影から猛が登場。けつどころかほとんど見えてんじゃん
翔「頭隠して尻隠さずぅ?」
猛「しらねえよ」動揺「っていうか、俺、見てねえよ」
翔「はいはい。・・・ったく。あんなの海外に言ったら挨拶代わりじゃねえか。なぁ」
猛「ここ、ジャパンだぞ!?あんなちゅーしたらなぁ」
翔「見たんじゃねえか」
猛「見てねえよ!!」
思わず怒鳴るが、口元が緩んで知る。室内へ駆け込みながら、翔を振り返り
猛「見てねえよ」ともう一回念押し。
翔、猛の行動に思わず笑って首を傾げます。表情がかわいい


その頃リビングでは
千里「ミラクルをのっとった?」
風「とうとう本性を現したってワケだ」
千里「どういうこと?」
猛がリビングに飛び込んでくる
智「なんだ、どこ行ってたんだよ」
正面に座る千里を見て、口元が緩み
猛「なんも見てねえよ」ニヤニヤ笑い。
兄弟、千里に注目。千里は何のことだかわかりません
千里「ん?」
猛がニヤニヤ具合!千里をからかってたのがなんかよかった


ミラクル本社
千里「どうなってんのよ!」
時田のデスクを叩く千里
時田、「代表取締役 時田修司」のネームプレートを目で示し、指差す「そうなっております」
千里「はぁ?」
時田「ちなみに、これが新マスコット、時ちゃんです」カーネルサンダース風。並んでポーズ
千里「・・・」
時田「これは前社長との約束なんです」
千里「時ちゃんを作ることが?」ネームプレートを乱暴におく
時田「いえいえいえ。私の社長就任が。な?」
ときちゃん「ね!」
千里「あなたの契約が終わり次第、私にミラクルを譲る、そう約束されたんですよ、な」
ときちゃん「ね!」
千里「でも、契約は終わってないし」
時田「ご安心ください。千里さんが前社長と交わされた約束は、このまま継続されるんだよ、ね!」
ときちゃん「ね!」フラワーロックみたいな踊る鉢植え持って調子っぱずれな声を出す時田。
千里「・・・」
千里、釈然としない表情
時田あやし


城に帰ってきた千里。リビングの扉をかけると、明と犬のぬいぐるみで遊ぶ翔と目が合います。
翔「よ!」
千里、目があわせられません。無言で翔の脇を通り過ぎます。翔の「やれやれ」とでも言うような、なんともいえない表情で首を振ります
千里は状況を説明
猛「時田なんだって?」
千里「エーと、社長になることは、新造さんと約束してたことだって。」
猛「ジジイにいっぱい食わされたってワケか」
風「・・・」
明「このお城、どうなっちゃうのかな」
千里「それは心配いらないみたい。アタシとの契約も継続するって言ってたし。」
翔、一安心の表情。犬と戯れる翔かわいい
優「あの時田さんがね」
千里「正直、納得いかないことはいろいろあるけど、もともとアタシが社長代理ってのがおかしかったわけだし。正直、肩の荷が降りたって言うか」
智「実際俺たちもあの会社とは関係ないしな」
優「光栄者ってわけでもないしこれどでよかったのかも」
風「よくねえよ」
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注目する一同
風「たぶん時田は、ミラクルのおもちゃ関連の組織をすべて廃止し、ゲーム開発一本に絞るはずだ。となると、代々受け継がれてきた発明品がこれで途絶える。」
千里「・・・」
翔「親父の夢がなくなるってわけか」
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風が、テーブルに封書を置く
千里「なによ、これ」
風「親父が俺に当てた手紙だ」
皆で中身を確認
風がみせた手紙は途中から
猛「何で途中からなんだよ」
みんなが風を見る。風は話を進めるように、手紙のある箇所を指差す。何を隠しているんだろうね
風「それより、ここを見ろ。時田がミラクル狙ってるって事が書かれている」
優「これを読むかぎりじゃ、新造さんが時田さんに社長を譲るって感じじゃないよね」
明「むしろクーデター」
猛「どうなってんだ」
翔「時田がうそをついてるってことか」
風、うなずく
千里「・・・」
智「・・・あのやろ」舌打ち
風「それから、気になるのはここだ」
千里「私の遺産を見つけることが出来れば、大切なものを守れるかもしれない」
風「大切なものがミラクルだとしたら」
智「ってことは、遺産はまだ別にあるってこと?」
翔「そういえば財産もまだ見つかってないよな」
優「じゃあ、それを探せば、ミラクルは守れる・・・」
猛「ふざけんなよ!」
猛はみんなに向かって「おめえら馬鹿か!いつまでジジイに振り回されてるんだよ。まともな遺産が出てきたことがあったのかよ。いい加減だまされてるって気づけよ」
智「今度は本当かも知れねえだろ」
猛「ミラクルが壊れるって予測できるんだったら、何で最初から遺産わたさねえんだよ。遺産なんかねえんだよ」怒っているようにまくし立てます
翔「なにイラついてんだよ」
猛「俺はミラクルがどうなろうと、知ったこっちゃねえんだよ。まだジジイを許したわけじゃねえからよ!」
一同「・・・」
玄関のチャイム
千里が対応に出る「どちらさまですか?」
男「菊池と申します」男は一礼する。
猛「ちびっ子、あいつらにちっとは学習させろよ」
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千里を追ってきた猛、男を見て固まります
菊池「猛・・・」
猛「・・・親父!?」
ちさと「え?」


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男は歩き去ろうとする猛を追いかけます
菊池「元気だったか」
猛「・・・」
菊池「だいぶ前に出てきて、今は知り合いの工務店で働いている」
猛「いまさらなにしにたんだよ」
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菊池「・・・新造さんが亡くなったって聞いて。お前のことが気になってな」
猛「俺がどうなろうと関係ねえだろ?あんたは俺を売り飛ばしたんだからな。」
千里「・・・」
菊池「なあ、猛。」
猛「(菊池の言葉をさえぎるように)二度とここへは来んな!」
菊池「・・・」
猛「あんたの言った言葉だよ。そっくりそのまま、お返しするわ」
菊池を一瞥し、去る。
千里「猛!」
菊池、追おうとする千里を「いいんです」と止め
菊池「悪いのは、私ですから」
千里「でも・・・」
いらだたしげに歩み去る猛の特攻服の背中。
菊池「これ、猛に渡してもらえますか。私の携帯番号です」
菊池は財布の中からレシートを一枚取り出し、自分の連絡先を書機、千里に手渡す。


サウナでイラついている猛
昔のことを思い出していた。

刑務所の面会室でガラス越しに向かい合う猛と菊池。猛はすでにリーゼント。
菊池「猛、お前大蔵家に行け。新造さんの養子になるんだ。」
猛「なんで?」
菊池「刑務所出たら、何かと金が必要だ。お前が養子に行けば、その金が入る」
猛「・・・」
菊池「二度と、ここには来るな」
猛を残し、面会室を後にする菊池
猛「お父さん!」
呼びかける猛の耳には、むなしく扉の閉まる音だけが響く

今でも深く傷ついている猛は、思い出すだけでもやりきれない様子。小さくうめいて寝転んだ。



翔「みらくるん2号には、何もなさそうだな」
見守る千里。分解する兄弟。
風「やっぱり遺産は巻物だったのかなあ」
千里「・・・」なんだか考え込んでいます
猛がサウナから出て来たの気づき、
千里「猛!これ、お父さんから」
預かった紙片を猛に渡そうとする千里を翔が分解の手を止め振り返る
優「猛のお父さん出所したの?]
千里「出所?」
優、智にたしなめられ「まずかった?」と小声で兄弟を見回します。
猛「別に!・・・ムショ入ってたんだわ。警官殺して」
千里「・・・」事実よりも猛の語気に驚いている様子。
猛「んなもん、捨てちまえ」
いい捨てて去る猛を千里は言葉なく見送ります


翌朝、バイクの手入れ中の猛に千里が近づく
猛は、千里の言いたいことなどわかりきっているとでも言いたげに
猛「いらねえって言ってんだろー?」作業の手はそのまま
千里「ちゃんと話さなくていいの?」
猛「昨日、聞いただろ。俺ぁ売られたんだよ。人を物みたいに扱いやがってよ。」
千里「もしかしてさ、」
猛「売るほうも売るほうなら、買うほうも買うほうだよ。大蔵新造も同罪だ」
千里「新造さんはそんな人じゃ・・・!」
猛「あいつも否定はしなかった。」
千里「きっと何か考えがあったんだよ。(メモを差し出し)確かめたほうが」
猛「・・・おまえは!(ホースを手にもち)かけるぞ、こらぁ!!」
千里、「ちょっと!」あわてて門柱に隠れます
千里「もう、落ち着いてよ。ちゃんと確かめなよぉ!」
猛は新造さんもお父さんもまだ許してないって。猛はお父さんが大好きだったのね


リビングでは、優がホワイトボードに新造の暗号を書き出します。
明「これ、どういう意味?」
風「わからないから、考えてるんだろー?」
翔「あ、あれじゃねえ!?親父の小言みたいな」

歯をみがけ/歯を大切に/親のあたまを/十円ハゲあ/蚊をたたけ/情けはいらない/蛾をたたくな/品がある/戸はしめろ

智「親のあたまに十円ハゲがあったって、どういう小言だよ」
優「蚊は叩いていいけど蛾はたたくなって」
悩む兄弟。そこに千里が入ってきます
千里「どうしたの?」
優「これ、どういう意味だかわかる?」
千里、ホワイトボードを見て目を細め、「文の、最初だけ漢字だねえ」とつぶやく
千里「わかった!」パズルの天才千里、再び降臨。
翔・風・智・明・優「ええっ!」
最初の漢字に丸をつけて行く千里。兄弟が見守る。
千里「これをひらがなになおすと」
「ははおやじゅっかじょうがひんと」
翔・風・智・明・優「あー!」
優「母親10か条に、遺産のヒントが隠されているっとことか」
智「でも、俺たちが飯食ったり手形取ったりするのの、何がヒントだっつんだよ」
翔「それか。10か条自体に別の意味がある」
風「まあー、とにかく。ミラクルを守るには母親10か条をやるしかないな」
弁護士出没!今日は赤スーツ!
響子「それでは、母親10か条 其の四」 ト
弁護士、巻物を広げてみせる
翔・風・智・明・優・千里「うぉお!!」
(ちょっとちゅうだん ごめん )
響子「リックハート城を大掃除せよ」
翔・風・智・明・優・千里「えー!?」
響子「東京ドームとほぼ同じ総面積であるこの城を徹底的に大掃除してもらいます」
巻物を巻き取りながらいすのそばまで行き、人差し指を立てて姑チェック
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響子「きびしーく、チェックしますので。」
げんなりする兄弟。千里は何か思いつき、響子を追います。
千里「あの」
振り向く弁護士



ミラクル社長室
風VS時田
風「あなたは、千里の契約が終わったら、社長になる予定だったんですよねぇ」
時田、瞬きで返事
風「なのに、なぜ契約が終わる前に?」
時田「理由は二つ。一つは君が持っている、大蔵新造氏の遺書だ」風を指差す。「前社長のことだから、何か裏があると思ってね」
風「もうひとつは?」
時田「(少し間を取って)千里さんだよ。彼女が持っている影響力は、かなりのものだ。これ以上ほうっておくと面倒なことになりかねない」
言い切る時田の言葉を、風も真顔で聞きます。
風「ふうん。でもおかしいですよねえ。・・・契約が終わってないのに、どうやって社長になれたんですか?」淡々と問いかける
時田「取締役会で選任されたんだよ」
風「へえ〜」笑う風。「でも親父はミラクルの70%の株を持ってたんですよねぇ。」社長のいすにに近づき、座って見せる。表情は明るいが、挑みかかるようにゆっくりとした動作。
風「となると、遺族の俺たちがその権利を主張すれば、取り締まる役会の決議は、覆せるはず」
時田「(失笑)甘いなあ。君たちが主張したところで、君たちが取得できる株は70%の半分35%。つまり、過半数は超えてないから、ミラクルは取り戻すことは出来ない。」
自信に満ち溢れた顔で風を正面から見る
心臓は70%以上の株を持っているが、風たち息子は法定相続二分の一。時田は過半数でないから無理だって言うけど、千里がちゃんと奥さんだったら、あと半分相続するから結局大蔵家には逆らえないんじゃないの?違うのかな
考え込む顔の風。穏やかな顔で見つめる時田。
時田「(静かに)私の勝ちみたいですねぇ」
風「(立ち上がり)・・・これで、終わりにはさせませんよ」
社長室を後にする。後姿を時田が見送る。
時田が恐れているのは、新造が風に残した遺言と、千里の影響力の強さ。千里って



トリックハート城へ帰還した風。暗い表情
リビングでは兄弟がガヤガヤ。ホワイトボードに何か書いている千里。
千里「あ、風!猛と一緒にバルコニーの掃除ね!」
風「ああ・・・、ああ」
ぎこちなく頷いて、兄弟のいるテーブルに着く。兄弟はガヤガヤ
千里「うるさ〜い!!」
一同注目
千里「しょうがないでしょ、くじで決めたんだから!」
ホワイトボードには、「トリックハート城、掃除分担表」
千里「ハイ!開始!スタート!」
いやいや立ち上がる兄弟
千里「だらだらしない!駆け足!駆け足だってぇ」
この光景は学校の女子VS男子。もしくは大掃除の日のオカンと息子
千里「あ、猛!」兄弟が四散したところで猛を呼び止めます。
猛「あぁ!?」とられた腕を邪険に振りほどきます。
千里「実は、国土君の知り合いが、山川豊の遠い親戚だったんだって」
猛「うっそ!」
千里「それで、急なんだけど、今日なら猛のデモテープ、聞いてくれるって!」
猛「マジか!行く行く」
千里は胸元から紙片を出し(笑)
千里「4時にここで待ってるって。」
ひったくるようにメモを取る猛
猛「FNS歌謡祭、ダー!!」
駆け出す猛。笑顔で見送り、小さくガッツポーズをする千里。
一部始終を上から見ていた翔。猛が出て行った扉の閉まる音を確認して、千里に声をかけます
翔「なーにたくらんでんだよ!」
千里「・・・」翔を見ずに歩き出します
翔「・・・まだ無視!?」返事を笑顔で待っていましたが、残念千里は出てっちゃいました


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正装のつもりか七三に髪を撫でつけ、オリジナルソング「ひょっこりひょうたん島」を一節謡、のどの調子を整えます。タートルネックにブラックタイ。もちろん特攻服のままです。
人の気配に気づいた猛は、あわててベンチを立ち上がり、手を腰の後ろでで組み、深くお辞儀をし
猛「私!大蔵猛と申されます!この度は!大好きな豊さんに!デモテープを聞いてもらえるということで!」
両手でデモテープを差し出し、顔を上げると、そこには
七三・猛MEETS山川豊 ではなく弁護士(笑)
猛「ああ!!」
響子「どうも山川豊です!」ものまねの要素、一切なし!(笑)
猛「・・・」
弁護士「千里さんに頼まれてきました」ゆっくりと猛に近づく弁護士
猛「ちびっこに!?}
弁護士「お父様のことで、いくつか質問があるとか・・・」
猛「・・・あのやろぉ・・・!」
猛が座ったベンチの隣に弁護士も腰を下ろし、話し始めます。
弁護士「お父様が出所なさったこと、ご存知だったんですか?」
猛「・・・知らねぇ。もう事件から15年以上もたつからよ」

猛をバイクの後ろに乗せたまま菊池が警官に謝っているところを猛が見ています
菊池「すいません。時間がないんです。家内が、危篤なんです。」赤色灯の回転。白バイ警官の制服
警官「関係ないよ、何キロオーバーしたと思ってるんだ」
菊池「すいません。お願いします。後で必ず交番に行きますから」
警官「ダメダメ」
菊池「時間がないんです」
警官「免許証、出して」
菊池「・・・」
バイクを動かそうと警官に背を向けます
警官「おいおい、逃げるのか?」
菊池は荒々しく警官の腕を振り払います
菊池「時間がないんだよ!」
警官の体を突き放素。バランスをとりそこね、道路に仰向けに倒れる警官。
どご
鈍い音。まさかのタイミング。ワゴン車が急ブレーキで停止しました。テールランプの赤。猛の上着の赤。

猛のお父さんが刑務所に入ったのは、不運な偶然だったんだ。奥さんが危篤で交通取締りを振り切ろうとしたら、警官が車にはねられてしまったなんて。猛は一緒にいたから、事情を知ってたんだね。お父さんは、自分ももちろんだけど、猛を母親に会わせたい気持ちもあって、無茶をしてしまったんだね。長けるにはそれが十分に伝わっていました

思い出している猛の顔は淋しそう。たぶん素の猛が出ています
弁護士「あなたは本当にお父様が大好きだったんですね。」
猛「昔の話だよ。あいつは俺を売ったんだからよ。」
語気荒く言うも、表情はいつもの猛ではありません。猛、小さくため息をつきます
弁護士艶然と微笑む
響子「どうやらその誤解を解くことが、千里さんの狙いのようですね。」
弁護士の横顔を見る猛「誤解!?」
響子「お父様は、お金と引換にあなたを養子に出したわけではありません。」
猛「なに言ってんだよ、そんなわけ・・・」
響子「わざわざ、憎まれるようなことを言って、あなたを遠ざけたのです」
猛、思わず響子を見ます。
響子「お父様は、あのような事態を招いたことで、あなたの将来に影響があると思ったのでしょう。あなたの素性を隠すために、古くからの友人である新造氏に、養子として迎え入れてもらうよう、お願いしたんです。」
弁護士の口調は説得のような強いものでなく、物語を語るように穏やか。猛の眼が落ち着きなく動きます。弁護士は、優しく微笑んで、話を続けます
響子「新造氏がうそを否定されなかったのは、そんなお父様の想いがお解かりになっていたからでしょう」
猛「・・・そんな」
響子「(少し、言葉を強めて)二度と会わないと誓ったお父様が、なぜ、あのお城に現れたのか・・・」
弁護士、わざとらしいため息をついて、胸元二手をやり紙片を取り出す。せくしー。物思いにふける猛の目の前に菊池の電話番号が書かれた紙片を近づける。せくしー。しかも間違ったせくしー(笑)猛、ひるみながら受け取る。



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トリックハート城の玄関ホール。階段を掃除する翔。床をモップ掛けする千里。
無視してんのに掃除当番は翔と一緒の千里(笑)くじ引きだけどね。
掃除に集中する(ように見える)千里を気にする翔。手を休め、モップの柄に顎を載せて、掃除する千里に話しかけます
翔「猛と親父さん、仲直りさせる気?」
千里「悪い?」ちょっと言い方が荒い。掃除の手を休めずに返事をする
翔「いや、別に、悪かねぇけど」
そこへ、猛が帰ってきます
二人の脇を足早に通り抜けようとします。千里がモップを放り投げ、「お帰り!」と猛に駆け寄ります。
千里「どうだった?」
猛「どうもこうもねえよ。だましやがってよぉ!」
立ち止まらすに千里に言う。怒っているような歩き方。
千里「それは謝る。ごめん。でも行ってよかったでしょ?」
千里を無言で睨み、階段にいる翔を睨みます。翔はモップの柄にあごを載せたまま、何も言わず視線だけはずします。猛は舌打。
猛「そうじだそうじ」と二人の間を抜けて
猛「掃除しろ!」
翔「してんだろ」
階段を上っていってしました
猛の後姿を千里が見つめます。翔も猛を見つめ、千里にも視線を走らせます。


バルコニーを掃除する風。ブラシを持って猛がやってきます
風「おいおい、どこ行ってたんだよ」
猛「・・・」
風「あん?」
猛「・・・」
風を見ますが、何も言いません。風が首を傾げます
バケツにモップを浸し、もくもくと掃除する風を猛は見つめ、
猛「ひとつききてえことがある。」と問いかけます
風「なんだよ」手を休めずに返事をする風
猛「何でミラクルをそんなに守りたいんだよ。」
風「おかしいか」
猛「おかしいだろ。あんだけジジイのこと恨んでいた奴がよ」
風「そうすることでしか、親父の思いに応えられないからだよ。」
猛「・・・」
猛の掃除の手が止まります。風も体を起こし、淋しそうな微笑を浮かべます
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風「すべてが俺の勘違いだとわかったとき、親父はもういなかった。文句も言えねえし、礼も言えねえ。」
猛「・・・」
風「俺に出来ることは、親父の遺志を受け継ぐことだけだ。」
猛「・・・」
猛、また手を動かし始めます。
優しい笑顔で風が猛に
風「親父さんとなんかあったのか?」
猛「・・・」図星指されて固まる猛
風「お前が動かなきゃ、始まんねえぞ」
猛が振り返ると、風は何もなかったように掃除をしています
猛「・・・」
風「ぶつける相手がいるのは、幸せなことだ」
二人は無言で掃除を続けます。
風の言葉、しみますね。だから時田と戦うことにしたんですね。


弁護士のお掃除チェック(姑風)
響子「いいでしょう。合格です。
全員「よし!」みんなでガッツポーズ。翔と優はハイタッチ。沈む猛。千里もうれしそう
響子「それでは続きまして。母親10か条其の五!萬菜庵の特製スープを完成させろ」
巻物を広げて読み上げる弁護士
全員「ええ〜」
テンションがた落ち


ネカフェでのろける国土
国土「次はねぇ、萬菜庵の特製スープ作りだって。」
大変、という風に顔をしかめ「まいったなほんとに」と満足そうにジュースを飲む
(ちょっとここまで、ごめん)
国土「でもね、いつでもい千里さんの近くにいられるんだから、いいんだけどさ」何もしてないくせに。
平次「ああ、結局のろけかよ」
千里親衛隊はミラクルの中途採用試験に取り組んでいる。千里に近づきたい親衛隊は猛勉強。ゲームに詳しい人材を募集ってことは、時田は新造の手紙にあったように話を進めているってことか
国土「千里さん、もうミラクルの社長じゃないよ。」
親衛隊「え!」大激震!!
国土「ぁ、これ、いっちゃいけないんだったっけかな。あ、はは、ごめんね」大げさに口を押さえます。
上機嫌の国土に
平次「なんかむかつく」
平次、ひらめいた「先輩、スープ作りがんばってください!」
国土「ふふん・・・。おう!」
平次は発信機を国土に着ける。でかい。気づけよ国土


猛「どういうつもりだ」
喫茶店で父親と話す猛
猛「俺を売ったってうそなんか言いやがって。」
菊池「・・・」猛の顔を見る
猛「俺のためか?俺のために養子に出したんか?」
無言でうつむく菊池
猛「ふざけんなよ」笑顔ですが怖いです。水を一気に飲み干し、大きな音を立ててコップをおきます。
無言
猛「何であの城に来ようと思ったんだよ」
菊池「・・・。お前を養子に出したとき、新造さんに言われたんだ。素性を隠すことが、本当に猛のためになるのかって。その言葉は、刑務所でてからも、ずっと引っかかってて・・・。それで、新造さんが亡くなったって聞いて・・・。もし、お前が淋しい思いしてるんなら、また一緒に暮らせないかって思ったんだ。
猛「・・・」表情に大きく出ませんが、猛は驚いています
菊池「・・・でも、都合よすぎるよな。今更・・・」
猛のお父さんを見る目は、変わっていました。


誰もいないリビングで、考え込む猛。新造の肖像を見上げ、考えています
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千里「ねぇお願い。めんつゆの作り方教えてよー」
店主「秘伝の味ですよ、教えられるわけないでしょ」
千里「そこを何とか!」
店主「だめです」
千里「だったら、勝負して。厨房に足を踏み入れられたら、めんつゆの作り方を教える。どう?」
店主「いいでしょう」
千里が合図すると、アメフトの格好をした大蔵兄弟+国土-猛が登場。円陣を組んで気合を入れる
千里はなぜかヘッドセット装着
激突!!店主つよーい!みんなでとめている隙に国土が見せに駆け込もうとするが、プロレスラーな兄弟が出てきてかなわず
全員つまみ出される。千里もライガーに抱えられ「めんつゆ〜」と泣く


兄弟満身創痍
風「まさか、五人兄弟だったとはな」
千里「めんつゆ、どうしよ〜」
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猛「おっしゃできた〜!萬菜庵秘伝のめんつゆ!」
と兄弟が帰ってきたリビングで猛があっさり萬菜庵秘伝のめんつゆを完成させていた。
兄弟のタックルに吹っ飛ぶ猛
智「確かに、萬菜庵の味!」
萬菜庵でバイトしてたんだって
兄弟「早く言えよ!」
響子「うん、確かに!」神出鬼没弁護士
兄弟「うおお」
響子「母親10か条、其の5、クリア」
兄弟「よっしゃ〜!!」
兄弟のガッツポーズ。拳を上げる猛のいつもと違う笑顔に翔が気づきます

響子「母親10か条 其の陸 家族全員で大縄跳び連続百回」
巻物かざして読み上げる弁護士
優「もはや母親のすることじゃない!」いやいや、手形あたりから怪しいです
明「何でそんなことを」
響子「それではがんばって」
兄弟「あっさり〜」
弁護士の後ろ具形を見送る。兄弟のユニゾンが楽しいです
張り切る猛。
智「なに急にやる気になってんだよ」
猛「これで有終の美を飾るんだよ。」
智「あ?」
優「有終の美ってなに?]
猛「俺、これクリアしたら、この家出てくわ」
千里、驚く。翔も。
猛「親父と一緒に住むことにした」と明るく言う猛。
智「なに言ってんだよ?」
明「父親のこと、恨んでたんじゃないの?」
優「そうだよ。売られたとか言ってたじゃん。」
会うようにけしかけた千里、それを知っている翔が反応
猛「全部おれのためについたうそだったんだわ。俺が全うに生きられるように、大蔵新造に頼んだって言うわけ」
風「一緒に暮らしたがってるのか」
猛「おう。俺がいねえと、ひとりで淋しいんだってよ。・・・まあ、俺がいなくなって淋しいのはわかるけど、最後ぐらいぱーっと華やかに送り出してくれよな」
照れ隠しのようにロープを探しにいく猛
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翔が沈む千里を見ています
廊下では猛も、こらえています。お父さんも大切だけど、出て行きたくはないんだね。
国土「あら、どうしたんですか?」
猛「おう、ロープ探そう」顔を見られないよう、強引に国土の手を引いていきます



千里親衛隊。盗聴中。ロープ探して!と命じる平次
ブリトニー「つーか、とうちょうしてんじゃねえよ!」


リビングの兄弟。沈む。
智「ほら、家出てくなんて嘘なんじゃねぇの?」
風「たぶん本当だ」
優「遺産を探すどころじゃあ、なくなっちゃったね」
ちさと「たけるが、いなくなる」猛がいなくなることに動揺する千里。其の呟きを聞く翔。
風「まあ、あいつが決めたことにとやかくいってもしょうがないしな」と勤めて明るく言う
優「わかってるよ、でも、なんだろ、この感じ」
弟たちの喪失感は大きいようです
翔「おいおい、なに辛気くせえ顔してるんだよ。あんな奴いなくなって清々すんじゃねえかよ。」
沈む千里の表情
翔「別に宇宙に引っ越すわけじゃ、ねんだからよぉ。・・・お前らがそんな顔してると、あいつも行きにくいだろ」
明るく兄弟を盛り立てます。その口調、前半は猛みたいでした。後半は翔も淋しい気配がにじんでましたが
優「そうだよね。あいたくなったら、いつでも会えるんだし」
智「しょうがねえ、笑顔で見送ってやるか。」
明「その前に、百回跳ばないとね」
千里の口からは決心の言葉は出ません
猛がリビングに派手に駆け込む
猛「あったぞロープ!」
小学生用の縄跳び持ってご帰還の猛(笑)
智「その縄で、どーやって跳ぶんですかぁ」
猛「うるせえな、ヘルメット!」
この二人の喧嘩好きです。そこに弟たちが合流してちょけます。千里にもやっと笑顔が。その光景を見て微笑む風。完全保護者。
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ロープともに千里親衛隊入城、きしゃぽっぽ
平次「俺たちにも手伝わせてください」
翔「いいぜ!」軽
国土「いいのかい!?」

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長縄挑戦。智の運動音痴発覚!明は9時で寝てるし(笑)

サウナに風。入ってくる翔に「智は?」

智特訓中 親衛隊が応援 猛が見守る

風「まさかお前まで淋しいとか思ってるんじゃないだろうな」
翔「まさか」
風「強くならねえとな。ここは居心地がよすぎるんだよ。だからつい甘えちまう。けど、どの家族だって、ずっと一緒にいられるわけじゃねえ。出るほうも、見送るほうも、強くならないとな」
今日の風さん名言連発!

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猛「やれば出来んじゃねえかよ」特訓すんで倒れている智に猛が話しかけます
智「うるせえ」
猛「お前の親も、パクられたんだよな。」
智「・・・」
猛「まだ親の子と許せねえか。」
智「・・・」
猛「まあ、親のせいで腹発つ思いも散々したしなぁ。・・・でも、そろそろ、許してやってもいいんじゃね?親も完璧じゃ、ねえんだし」
智「・・・なんだよ、急に」
猛「最後ぐらい兄貴らしくピシッとしようかなと思ったんだけどよ。がらじゃねえな」
照れて特効服をばたばたする猛。智には通じたようですよ。
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そんな二人を見守る千里と優
千里「猛がお父さんと仲直りしてくれたらいいなって、思ってたの。・・・けど、一緒に暮らすなんて考えてなかったな。」
優「・・・」
千里「百回跳べなきゃ、猛、ずっといてくれるのかな」
優「千里さん」
千里「・・・なあんて、勝手すぎるよね。・・・ごめん、気にしないで」
千里の珍しく後ろ向きな発言。優も心配そう

縄跳びがんばる大蔵家。

時田、とレジャーハンターについて思案中
「社長!トレジャーハンターの予定地を移転するというのは、本当ですか」
時田「ええ、本当です。新しい移転先は・・・」
城ってことですか?

縄跳びがんばる大蔵家
休憩中、千里は女優ライトに日傘にフルーツ。親衛隊が付きっ切り
猛「だからそれを俺らにもやれっていってんだよ」

疲れがたまってきた兄弟はお互いを思いやっている。風はいつの間にか、千里ってよんでる
国土と平次は、そんな家族を羨ましく見守る
優は昨日の千里の言葉がきになる様子だが、千里は笑顔で「がんばろう!絶対とぼうね!」と

達成!!兄弟大喜び。クリア
智「お前なに泣いてんだよ」
優「智だって」
いいコンビ
翔「おい、これでもうお前の顔を見なくてすむと思うと、清々するわ」
猛「それはこっちのせりふだっつってんだよ」
こちらもいいコンビです
千里も、泣いちゃってます

時田「全部あなたのおかげです。重役会議で私のサポートをしてくれるだけでよかったのに、いやまさか、前社長から次期社長に関するVTRコメントを預かっていたなんて。もう、初めから言ってくれればよかったのに」
響子「新造氏には、動向を見て渡すかどうかを判断するように言われていましたので」
時田「まあ、なんにせよ、VTRで前社長が私を推薦してくれたおかげで、頭の固い重役たちを納得させることが出来た。」
響子「・・・」
時田「でも、私の手助けをしたとなると、大蔵家の皆さんを裏切ったことになるんじゃないですか?」
響子「それは承知の上です」
時田「(口笛)こころづよいですね。」
これはほんの気持ちですと響子に差し出されたのは、山川豊コンサートのチケット。1回1列15番。なんでやねん。うれしそうな響子、すぐに表情を引き締める(笑)高島さん好き。時田きょどる
ここまで新造の狙いだと思いたいね

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荷造りをする猛。
明が入ってくる
猛「おう、ひねくれ者。最後に学歴社会のすばらしさでも語りに来たか?」
明「これ、ちょうだい」
特攻服を指差す明
猛「は?」
明「(黙って指差す)」
猛「・・・いいよ」
「ホレ」と明に着せ掛けて上げます
明「ありがとう」
猛「おう」
明、すそを翻して出て行きます。棒読みで、ニコリともせず。それが明の甘えや感謝の表現。かわいい

翔「10年だよ」
千里「ん?」
翔「養子として大蔵家に着て10年。あいつとはずっと喧嘩してきた。」
千里「(微笑む)」
翔「(ため息)・・・俺がここを出てったとき、あいつもこんな風に思ったのかなあ」淋しく笑いながら話す翔を千里が見守ります。翔の隣に並んで星空を見上げ

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翌朝
バイク便のトランクに荷物を詰め込む猛
今日は特攻服じゃありません
隣の千里を心配そうに見る翔
猛「まあ、いつでも顔出してやるからよ」
翔「二度と戻ってくんじゃねえ、バーカ!」
猛「んだと、こらぁ!!」

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悪態ついて笑い合う翔と猛
千里をじっと見て猛は「ちびっ子、・・・じゃあな」とだけ言ってバイクに乗ります
千里の脳裏に、猛との日々がよみがえります
手厳しい最初の反発。
ダンボールハウスで聞いた猛の本音。
ヤクザからかばってくれたこと。
初めて味噌汁飲んでくれたこと。
猛「元気でな」
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笑って城を発っていきました。
見送る兄弟と千里

「理由はどうであれ、あいつらを変えたのはお前だからよ。ほんと、調子狂うわ」と認めてくれて、温泉堀を手伝ってくれたこと。千里を家族に受け入れてくれたこと
明のために家族の誰よりも熱い涙を流す猛
家族がまとまって喜ぶ千里に「ちいせえ感動だな」と茶化しつつもねぎらってくれたり
最後の最後まで、千里と家族のためにがんばってくれた猛

千里の小さな「だめだよ」という呟きを翔が、兄弟が聞きます
千里「行っちゃだめだよ!」
猛の後を追って駆け出す千里。翔が追う。智が追おうとするのを優が止めます。優は千里の思いを知っているから。
f:id:so_childish:20090613111713j:image:leftそんな兄弟の様子を穏やかな笑顔で見守る風。新造さんの微笑みのようです。

畑の中でバイクがエンコ
猛「ああ、もう!幸先わるいなあ!」
おかげで千里が追いつきました。
息を切らしている千里をみて
猛「どうしたんだよ」
千里「行かないで!」
猛「はあ?」
追いつく翔が見守ります「あいつ」
千里「どこにも行かないで」
猛「・・・」
千里「猛にとって、お父さんと暮らしたほうが幸せだってことはわかってる!お父さんにとってもそっちのほうが幸せだってこともわかってる!・・・あたまではわかってるんだけど・・・」
猛「・・・」泣きそう?
千里「・・・ごめん。なに言ってるかわかんないよね・・・」千里は半分泣いてるみたい
猛と翔が無言で見守ります。ちょっと翔、穏やかじゃない感じ
千里「とにかく・・・。初めてなんだよ、こんな気持ち・・・。最初は、親父の借金のためにあの家に来て」
猛、千里の話を聞きながら、バイクに回り込みます。顔を見られたくないのか、千里を見るのがつらいのか
千里「でも途中から、そんなことどうでもよくなるくらい、みんなと一緒にいるのが楽しくて、」
猛、バイクのエンジンをかけようと試みます。決心が折れちゃいそうだから?
千里「大蔵家は、あの家は誰かひとりかけてもだめなんだよ。あの家には猛が必要なんだよ!」
猛「・・・」千里の言葉が響いているようです
翔も千里の叫びを見守っています。
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千里「お願い・・・!」
猛のバイクのエンジンがかかってしまいました。
猛「おぉ!やっとかかりやがった。」
千里を振り返ると、電柱のそばで見守る翔に気づきます。翔は少し目を伏せ。
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猛は安心したように笑います。その笑顔を翔が見つめて。
猛「俺、誰かに必要とされたことがねえから、正直、・・・どう言っていいかわからないんだけど、鼻を指でちょいちょいっとさわり、まじめな顔で千里に真正面で向かいます。今まで見たこともないようなまじめな顔で。
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猛「ありがとうございました!」
腰を直角に折り曲げて深い深いお辞儀。顔を隠したいかのように。翔が驚いた顔で見ています
顔を上げた猛の表情は晴れやかな笑顔。
猛「これで、心置きなく、親父のところにいけるわ。」
千里「・・・」
猛「お前がいれば、あの家は大丈夫だろ」
後姿で千里に言って、バイクに乗り込みます
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下を向く千里。悲しそう
ヘルメットをかぶり、思い出したように振り返り、翔と千里に
猛「ああ、あいつらのこと、頼むな」
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翔は、口の端で笑って承知を伝えます。千里は微笑めません。
そんな千里に猛は「元気でな!」と明るい口調で言います。
千里は、「あんたも元気でね!」と、明るい声を出します
猛「おう!」
爆音とどろかせ、発ってしまいました。
千里、淋しいのを我慢して、新たな暮らしに向かって走り出す猛の後姿を見送ります。
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翔が、千里の肩に手を置き、なぐさめるように、励ますように、よくがんばったたとほめてあげるように力をこめ、一緒に猛を見送ります
辛そうな千里の口元に、僅かに笑みが見えました。
話せてよかったですね
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その頃大蔵家では、リビングで気が抜けたように呆ける兄弟
千里「ただいま」
風「いったか」
千里「うん」明るい顔で返事をします
そんな千里の様子を後ろで翔が微笑んで見ています
兄弟を少し見渡し、笑みを貼り付けたまま、千里はリビングを足早に後にします
心配して声をかける優。見守る翔
千里は自室に戻ると、声を上げて泣きました。
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翔「あいつ、ちゃーんと見送ってたよ」
風「(うなずき)・・・そっか」
症「・・・お前の言うとおりだ。俺たち、強くなんねえとな」
それそれ考える優、智、明
満足気な風

猛、バイクでアパートに着きました
「きょうからよろしく」
お父さんとの暮らしが始まります

千里「・・・」
空いた席を見つめ、食事も淋しげ
静かになった食卓に、「母親10か条を改めてやりますか!」と兄弟が話し合っているところに
風雲急

時田!
「今日は、皆様にご報告があってやってまいりました。わが社のアトラクションゲーム・トレジャーハンターの建設地は、ここに決定いたしました。皆様のいるこのトリックハート城を取り壊して、建てるのだよ。皆さんには、こっから立ち退いてもらいます」

次回 篭城 千里放逐 千里ちゃんになんか危機が?ネカフェが時田に?でも、なんか猛が城の外に出ていることが、いいほうに作用しそうだぞ。「うん、そっちのほうがいい。そうやって笑って他方が、元気が出る」翔、小鹿千里を今度は言葉で翻弄か?千里、弁護士に真相を聞く。「嘘だ」と言う千里の後姿


うわー。どうなるのー。
千里が猛を止めたとき、千里、告るんかと思うほどの気持ちの入り方だったよね。猛のリアクションも含めて、ぐっと来たよ。
すごいすごい。演技巧者

誤字脱字聞き誤り私見含みますあしからず