彼らのハッピーエンディングを祈る
『アタシんちの男子』の大蔵兄弟と千里は、驚きの血縁の薄さだったね。
父親 | 母親 | メモ | |
風 | 死亡 | 不明 | 自身の結婚のため15歳で養子に出す |
猛 | 再会 | 死亡 | 過失により収監 |
翔 | 不明 | 不明 | 捨て子(ゆかり園園長の詐欺→逮捕) |
優 | 死亡 | 死亡 | 火事で焼死(優を助けるため) |
智 | 失踪 | 失踪 | 脱税事件スキャンダル |
明 | 不明 | 失踪 | 育児放棄 |
千里 | 死亡/逃亡 | 死亡 | 娘を連帯保証人に |
中でも、母親の不在ぶりはすごい。
唯一、出てきた明の母親は顔すら満足に映らないし、回想シーンの千里の母親も姿はあれど、声も聞こえない。
優と智は、エピソードとして語られただけ
1クールのドラマで語りきれることではなかったため、バッサリいったってのもあるだろうけど、彼らの記憶の中にいる親の、個性のなさと言うか、顔の見えなさ加減は、縁の薄さを象徴しているかのようで、なんか切ない。
その中でも心を暖めてくれた、父と子のエピソードは印象に残るね
風の新造への誤解が解けただけでも、「良かったね」と思ってしまう。
話ができた千里は、幸せだとさえ思えてしまう。
父親との良好な関係を再構築できた猛にいたっては、弟達を放っておけなくて大蔵家に舞い戻ってしまうし。
それほど、彼らは淋しいんだなと、しみじみ思えて悲しくなります
だから、大蔵兄弟と千里が、お互いをかけがえのない家族として認め合えたことは本当に良かったと思う
そして、是非、幸せなエンディングでこの物語を結んで欲しいと切に切に願ってやまない。
作劇とか演出とか、いろんなことがあるんだろうけど、考えても仕方ない
劇中にいないわたしたちまでもが、大蔵家に愛を注ぎたくなってしまったんだから、魅力的な登場人物たちだったと思うよ
このドラマ、おかしなところやいびつなところも含めて、本当にいとしい。
みんながみんなかわいくて仕方がない。
はまってるなー(笑)