フジテレビ火曜9時ドラマ『アタシんちの男子』を楽しみましょう!!
ドラマは感動のうちに幕を閉じましたが、まだまだ『アタ男』熱は冷めません。
終了したドラマなのでネタバレ含みます。ご承知おきください
『アタシんちの男子』をこれから見る方、ストーリー、次回予告、登場人物をお探しの方は、
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人たらしに たらしこまれる 心地よさ

今日は風

これで兄弟ひとまわり
好きなんだけど、なかなか記事で扱ってませんでしたね。

てことで、ちょっとボリューム出ちゃった
猛ほど理屈っぽい記事ではないと思います

こうしてみると、セット扱いしちゃった優にごめんかな。
智には(暗いけど)一応、単独記事あるもんね

たたみますので、お暇なかたはどうぞ


大蔵 風(30)要潤

職業=良く言えば自由人。悪く言えば無職。
昭和53年8月7日生まれ
一見、いい加減な性格に見えるが、実はしっかり者。
露天商として絵画や閃いた言葉を売り物にしているが驚くほどセンスがない。
だが、女性にモテるので、生活には困らない(女性に食べさせてもらっている)。
首都圏の沿線すべてに女がいるという噂も。
放浪癖があり、神出鬼没。
幼少の頃から学校の成績は常にトップクラスで、現在は資格を50個以上持っている。
普段は無口だが、たまに出る一言は名(迷)言そのもの!
新造のもとにやってきたのは、15歳の時。
跡継ぎとして英才教育を受けるが、のんびりした性格ゆえ、会社を継ぐ気はさらさらなかった。
千里に対しては、的確だからこそイタイ一言をたびたびぶつけるが、なんだかんだ千里を助けてくれる存在に。

弁護士が、風君と翔君を狙ってますと初期から宣言しているとおり、大蔵家の中では疑いようのない完成形のイケメン(笑)
その微笑みでおねえちゃんを行列させ、食わせてもらってます
最終話の弁護士と同棲のくだりから見ると、女の人のところに転がり込んで、自分のアパートはポスト代わりにしてるってことか?で、城に帰ってきたのでアパートを引き払ってしまったと。
でも、自宅アパートはなんだかかなり質素なもので、マンション買ってくれたり、家賃払ってくれるほど、深入りする女性はいなかったのねって思ったりしたけど、そこまで計算して金を引き出せていないところからみて、風は天然の「人たらし」「女たらし」だといえるかもしれませんね。
風の「人たらし」のすごいところは、付き合ってた女の人(一部男性あり)が、千里をボコボコにして溜飲が下がるとこだよね。ボコボコにするべきなのは風じゃないの?でもそこで盲目になるのが恋する女子の常道です。ほんとか?(笑)
風の母さんは描かれなかったけど、すごく魅力的な人だったんじゃないかな。それゆえの波乱万丈な人生だったんじゃないでしょうか。女が風を放っておかないようにね。

50の資格の詳細はわからないですが、青焼き図面からヘルメットを作ったり、中途半端なミラクルスポットライトを完成させたりできるって、具体的に何の資格なんでしょうね。母親10か条のために備えていた風の属性ってことなんでしょうが。
話がそれるけど、おもちゃメーカーの特性からか、発明品のシェル(外殻)が樹脂製品が多いですね。原型、型取り、バリ取り、めんどいんだよな。わたし、芸術系大学だったからやったことあるけど。資格以外の技術もないと作れませんよ。まあ、ドラマだけど(笑)。一番気になったのは篭城してるのに、発明品を作る材料の入手経路は?ってことかも。まあ、これもドラマってことで(笑)。
ところで第1話のトリックハート城の絵はどうなったんでしょう?あれ、センスはともかく、下手ではなかったよね。

風の表情には4つのパターンがあったと思います

  • 大蔵家に来る前の女にもててクールな印象の笑顔
  • ぶっ壊し屋として現れたときの厳しい表情
  • 実子が判明して以降の傷ついた表情
  • 大蔵家帰還以降の穏やかな表情

風の表情がだんだん柔和になって言ったのは、単純によかったなと思いました。
風の笑顔が綺麗でしたね
お気に入りは千里と風のシーンです。ひとつは兄弟の旅立ちの最後に、「後は、頼んだぞ」という風の笑顔のきれいさと言ったら、作品中一番ではなかったでしょうかね。もうひとつは、6話の遺産騒動のとき、風が「全部、君のおかげって事か…。ほんっと、むかつく」って柔らかく笑うんですが、千里の笑顔と対になって、これもすごく好きでした。思えば、千里の前に現れたときから、風は千里のことを異母妹だと知っていたんですよね。そう考えると、このシーンは大事なポイントだったんだなあと
風と千里については、もっといろんなシーンが見たかったです

1人だけ先に養子に入っていたこともあり、兄弟の中でも存在が別枠でしたね。
大蔵家にきちんと戻ってきてからは、見事な舵取り。ブランクなし。兄弟も、風の言葉はきちんと聞きます
兄弟のドタバタには見守ったり、周りで茶々を入れる感じですが、1対1のシーンは、短いシーンでもすごく印象に残っています。さすが要さん

  • 弁護士とのいくつかのやり取りや、時田と静かに対立するシーンの大人な感じ。
  • 9話の猛とのバルコニー掃除しながら父親との和解を勧めるシーンや、翔にサウナで強くならなくちゃなって言うシーンのお兄さんな感じ

この二つが示していることは、風は大人の領分にいるってことですよね。語り口なんかとても風来坊とは思えません。
大蔵兄弟は6人全員モラトリアムと思っていましたが、風は(30歳だから当たり前ですが)精神的にはとっくに大人になっていて、兄弟が心配なのでそばで見守り、進むべき道を誤らないように誘導するように大蔵家に帰ってきたってことなのかもしれませんね
翔との関係もよかったですよね。
弁護士の言うところによると、風がいなくなった後、翔は後継者に一番近かったみたいですし、大蔵家を大きな視点で見ているところが似ていたんですかね。他の兄弟との関係性とは少し違っていましたね。一度大蔵家を離れたもの同士ってことなのかな
翔が新造や千里をそれとなく、でもしっかりと、風に伝えている言葉が好きでしたね
風「あいつらのあんな顔見たことないな」
翔「あのこのせいだよ」
とか
翔「でも、あいつの言うとおりだよ。…親父、そんな悪い奴じゃないと思うけど?ああ、これ経験談」
これらを聞いた後の風の、ふっと意地が抜けた表情が、感情の折り合いがつかないだけで、本気で新造や千里を嫌っていないんだってことが感じられてよかったです。風には珍しい表情ですよね。これを引き出したのが翔。なんだか二人の良い関係が感じられますよね。
もちろん、風の帰還を祝う、翔の「これからはお前も一緒じゃ」も大好きです

翔がらみで大好きといえば、風の「千里ちゃんなら外にいるよ」と翔への「わかりやすいね〜」のカマかけも好き
おにいちゃん、妹の彼氏として認めてるってことなんでしょうか(笑)

実質、ポジションが決まってからは、父親(新造さん)の謎を追っていながら、父親のような存在になっていました。
そんな風も好きでしたが、わたしはクールに笑わせてくれる風が大好きでしたね。
印象的なところでは、発明品作りながら千里が好きな翔にカマかけて落したり
弁護士を食事にんさっそったり、同棲いやだってーと帰ってきたり
人をナメてるというか、人たらしというか・・・、「一見、いい加減な性格」が一番出ていて、風らしかったと思います。
あ、わたしもたらしこまれてますかね(笑)

風と、千里や個々の兄弟のシーンがまだまだ見たいですね
合流が遅かった分、なんだか物足りない気がします

そのあたり、続編で是非!