フジテレビ火曜9時ドラマ『アタシんちの男子』を楽しみましょう!!
ドラマは感動のうちに幕を閉じましたが、まだまだ『アタ男』熱は冷めません。
終了したドラマなのでネタバレ含みます。ご承知おきください
『アタシんちの男子』をこれから見る方、ストーリー、次回予告、登場人物をお探しの方は、
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11 家族という宝物

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母親10か条
   第八条 大蔵兄弟Q&A
   第九条 お揃いのリストバンドを作れ
   第十条 食事は家族揃ってリビングで
   クリア証拠写真はアルバムに収められる
トリックハート城
   城の最後の封印が解かれる。
   階段がスライド隠し部屋が開扉
   隠し部屋を封じている壁に、兄弟たちの手形額、中央に千里の手形セット。新造の本のタイトルで開扉
大蔵新造が遺した本
   からくり城と七人の勇者

これまでのお話
   1話2話3話4話5話6話7話8話9話10話

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千里(堀北真希)は、国土(つるの剛士)の協力を得て、トリックハート城に戻った。トリックハート城では、城に立てこもった風(要潤)、猛(岡田義徳)、翔(向井理)、優(山本裕典)、智(瀬戸康史)、明(岡山智樹)の大蔵家六兄弟と、彼らを強制的に立ち退かせようとする時田(山本耕史)たちの間でにらみ合いが続いていた。

時田は、平次(永山絢斗)や千里親衛隊のメンバーを全員『ミラクル』に入社させると、千里の借金を帳消しにするからと言って、彼らを強制立ち退きに協力させていた。千里を城の中に入れるために自ら犠牲になって捕まった国土は、時田は嘘をついている、と平次たちに訴えた。平次たちは動揺を隠せなかった。
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するとそのとき、城から夜空に向かって光が放たれ、巨大な新造(草刈正雄)の映像が浮かび上がった。その映像は、新造が作ったロボット『みらくるん』から発信されていた。『みらくるん』を操作していたのは、メイドの井上さん(江口のりこ)だった。

新造は、このときを予測していたかのように、城を破壊したら望むものは永遠に手に入らなくなる、と時田に警告した。時田がその本当の目的を果たすためには、7人の勇者が必要だというのだ。続けて新造は、千里と兄弟たちの名前を順に呼び、信じてきたことをやり遂げればやがて一冊の本に出会う、と告げる。その本には、大切なものを守る方法が記されているらしい。だが、その本は、千里の契約満了日と同時に消滅してしまうのだという。千里の契約満了日は2日後だった。新造の映像は、最後に何かを言い残したまま、途中で切れた。時田は、新造の言葉を無視して、城への突入を命じるが、直前になってそれを撤回し、しばらくようすを見ることにする。

千里たちは、自分たちが信じ続けてきたこと=母親十か条のクリアに挑んだ。彼らが第七条の発明品を完成させたのを確認した響子(高島礼子)は、第八条が『大蔵兄弟Q&A』であることを告げる。1000問ものクイズを何とかクリアした千里たちは、続いて第九条『お揃いのリストバンドを作れ』に挑んだ。

千里がリストバンドの刺繍に取り組んでいる間、兄弟たちはサウナに入っていた。すでに彼らは、城を守った後、どうすべきか決意を固めていた。それを聞いた猛は、最後に残る、千里のことをどうするべきか決めようと言い出す。サウナにどれだけ長く入っていられるで勝負して、勝った者が千里に告白すればいい、と提案する猛。その勝負を受けたのは、優、智、そして翔の3人だった。

あくる朝、千里はリストバンドを完成させる。時田は、そんな彼らに、千里の契約が終了する12時20分になったら、本が見つかったかどうかにかかわらず突入する、と宣言する。千里たちに残された時間はあと1時間しかなかった。

母親十か条の最後は、『食事は家族揃ってリビングで』だった。慌てて食事を用意し、「いただきます!」と声を揃える千里たち。すると、その声にみらくるん2号が反応し、トリックハート城の最後の封印が解かれる。

階段がスライドして現れた扉は、隠し部屋へとつながっていた。優は、隠し部屋をふさいでいる壁に、兄弟たちの手形をはめ込むことに気づいた。そして、壁の中央にある白い型に千里が自らの手形を押すと、センサーが反応し、「大蔵新造が遺した本のタイトルは?」という質問が…。千里たちは、当てずっぽうでいろいろと言ってみるが、すべて不正解だった。

f:id:so_childish:20090625225001j:image:right:w200そのとき、トリックハート城に国土がやってきた。平次らによって時田のもとを脱出することに成功した国土は、途中で切れてしまった新造の映像が記録されたメディアを持ち帰り、自らの研究スタッフに解析させていた。「本のタイトルは『からくり城と七人の勇者』!」。千里が国土から教えてもらった本のタイトルを叫ぶと、扉が開いた。そこにあったのは、光輝く財宝と、一冊の本だった。


本を読んだ千里たちは、時田を呼び、財宝をすべて渡す代わりにトリックハート城を壊さないでほしい、と頼んだ。新造の本に書かれていた通りに…。千里たちは、本当の宝は家族だ、という新造の思いを受け止めたのだ。すべて新造の手のひらの上で踊らされていたことを知った時田は、隠し部屋の扉を閉めると、千里の手形を床に叩きつけ、「これで財宝は誰の手にも渡らない」とつぶやいた。そして、トレジャーハンターは別の場所に建設する、と言い残して去っていく。

城を守り抜いた風たちは、トリックハート城から出ていくことを千里に告げた。千里が背中を押してくれたおかげで一歩踏み出せたのだから、今度は自分の足で歩くことにした、というのだ。千里は、兄弟たちのようすがいつもと違っていることに気づいていた。だが、いままでの出来事を思い出すうちに、止めどなく涙が溢れてしまう千里。「初めて会ったときは、何だコイツらって思ったのに…一緒に泣いて、笑って、ケンカして…同じ時間を過ごしていくうちに、積み重ねていくうちに、みんながかけがえのない存在になって…私の人生に、奇跡が起きた」。千里は、泣きじゃくりながら兄弟たちに礼を言った。そんな千里に、猛は、どこにいってもオレたちはこれからもずっと家族だ、と告げ…。

その夜、翔は、自らの思いを千里に告げようとしてそれを諦める。23連勝中の告白成功記録をストップさせたくないから、というのだ。ふたりのようすを隠れて見ていた兄弟たちは、そんな翔をからかった。みんなと一緒に、城に戻る翔の後ろ姿を見ていた千里は、「24連勝になったのに…」とつぶやいて微笑んだ。

やがて、大蔵家の兄弟たちはトリックハート城を出ていく。明は母と一緒に暮らすために、智は両親に会うために、優は上京する妹の面倒を見るために。猛は、一輝(ベンガル)と一緒に建設現場で働き始めていた。一方、風は、ミラクルの社長に就任する。時田が、社長の座を譲ったのだ。風から食事に誘われた響子は、ガッツポーズを見せた。

翔は、別れた妻・咲(浅見れいな)と息子の力(丸山歩夢)に会っていた。咲は、翔が恋していることを見抜いていた。

ひとり、トリックハート城に残された千里は、兄弟たちの写真が貼られたアルバムを見ていた。すると、大蔵家の6兄弟たちが次々と帰ってくる。翔は、大事な話がある、と千里に告げた。その言葉に敏感に反応する智。それをきっかけに言い合いが始まり、いつもようにケンカになってしまう兄弟たち。その騒ぎを見ていた千里は「アンタたちなんて大ッ嫌い!」と叫び…。

・・・the end

最終話の感想はこちら(加筆中)