フジテレビ火曜9時ドラマ『アタシんちの男子』を楽しみましょう!!
ドラマは感動のうちに幕を閉じましたが、まだまだ『アタ男』熱は冷めません。
終了したドラマなのでネタバレ含みます。ご承知おきください
『アタシんちの男子』をこれから見る方、ストーリー、次回予告、登場人物をお探しの方は、
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アタシんちの男子の続きを考えよう

続きシリーズ」です
行き当たりばったりですすんでいましたが、これにておしまい
長くなったので、半分ずつ上げておきます
こちらが前半(⇒後半はこちら
最後までお付き合いいただいてありがとうございました。
最後もやっぱり反転で



兄弟と千里、思い思いにリビングでくつろいでいるある日の夕方
千里、優、智、明で七並べ。
千里の隣をキープできた智は満足顔
ついつい甘い手札を切ってしまう優が劣勢
猛は明の参謀ぶって横から口を出し、煩がられてる。
翔は兄弟のそばに座って、雑誌を見たり、トランプを見たり、お茶を飲んだり

ただいま
おかえり、風
みんな口々に「お帰り」を言う
おぉ!すちゃらか社長!また直帰ですか〜?
お前に言われると、ムカつくのはなんでなんだろうなー
バカにしやがって。毎回、勝てると思うなよ!
風に挑みかかる猛
風、軽く防戦の構え
猛のへなちょこパンチが繰り出された

何かを思い出した風、余裕でそのパンチをよける。
勢い余ってつんのめる猛、トランプしてるところへつっこみ盤面を荒らす。
ちょっとー!
なにすんだよ!
猛に対して、兄弟、非難轟々
千里、後で時田と沙織ちゃんがうちに寄るって
そうなんだ
時田、今日、結納だって言ってたよ
えー!!
速攻!!
やることが極端なんだよ
時田のくせに、生意気だな。しゃらくせーことしやがってよー
いや、めでたいことならいーんじゃねー?
そうだよね、お祝いしなきゃ
沙織ちゃん、やったねー
こーゆー話ってのはなー、本人さえその気なら、あっという間に進んじまうもんなんだよ
風、翔の肩に手を回し、にっこりと笑いかけます
お前が言うかねー
翔、苦虫噛み潰す
わたくしにも、風くんに進めていただきたいお話がございますが
わ!
響子さん!
いらっしゃい
たまにはドアから入きたら?大人なんだし




リビングでは、急ごしらえの時田と沙織の婚約祝いが宴たけなわ
それぞれがゆるく固まり話をしている
明は9時にご就寝。安楽椅子ですやすや寝息を立てる
智は、酔っ払いは嫌いだと悪態つきながら、ジュースでお付き合い。
風の隣は響子がしっかりキープ
酔った猛はまたもや人格が豹変。腰が低いお人よしになって、翔と優に酌をしている。
どうぞ〜〜〜
勢いあまって智にも注ごうとして
バカ、それ、酒だ酒!
あ!これはこれは失礼いたしました〜〜〜。面目次第もございません〜〜〜。と平謝り
今日はほんとに酔ってるらしいな
腰が低くなっても、KYなところは変わらないね


女子はテーブルの端っこでナイショ話
よかったね、沙織ちゃん
ありがとう、千里さん
時田さん、優しい?
はい。
いいなー
・・・でも、ドキドキします
どきどき?
わたしね、ずーっと前から、修司さんに片思いしてたんです
うん
でも、このあいだの遊園地から、修司さん、時間があれば、ずっと一緒にいてくれるようになったんです
すごいじゃん
不安、みたいなものは、なくなったんですけど
うん
今度は、なんか、前と違う感じでドキドキするんです
沙織が赤くなる。
幸せなんだねー
はい
千里、内側から輝いているような沙織の笑顔をまぶしそうに見る
あたしね、ひとつ、千里さんに謝らないといけないことがあったんです
なに?
初めてこのお城に来た時、千里さんにやきもち妬かせたの、憶えてます?
うん。前に理由は聞いたよ。
そのときは、好きな人と一緒にいられる千里さんがうらやましくて、意地悪しちゃったって言いましたよね。
うん。
千里、好きな人という言葉をだれかに聞かれてそうで、周囲に視線を走らせ、ちょっと赤くなる。
それとはまた別に、もうひとつ理由があったんです。
なに?
沙織、ちょっと言いよどむ
千里が視線で優しく促すと、うん、とうなずいて話しだす
わたし、千里さんに会う前、ずーっと千里さんのこと、嫌いだったんです
あ、あたしのこと?
ごめんなさい。でも実際、会ってみたら、すぐ大好きになっちゃったんですけど
あわててフォローする沙織
わかってるってー
はい
でも、なんで?
わたしね、修司さんがトリックハート城に通うのは、千里さんが好きだからだって、思ってたんです
え??
それで、すっごくやきもち妬いちゃって、最初、意地悪しちゃったんです。ごめんなさい
平謝りの沙織
全然全然
千里、気にしてないと手を振って、「そんなことありえないよー」と爆笑。




バーカウンターで飲んでいた時田のそばに、翔が来る
ご婚約、おめでとうございます
あ、ありがとう
グラスを合わせる二人。
千里と沙織の会話がなんとなく聞こえてしまった
しばし沈黙
俺は、沙織ちゃんの思い過ごしじゃないと、思ってるんですけどねー
何で、そう思ったんですか?
まあ、基本、俺たちには好き放題言ってるのに、千里には妙ーに優しかったりとかー
ふんふん
なにかって言うと、会社に呼び出して、俺たちの目の届かないところで千里と会おうとするしー
ほぉほぉ
会社の仕事に千里を巻き込んで、重役や株主連中の前に担ぎ出したときも、あれー?って思ったしー
ほぉー・・・
確信持ったのは、千里の部屋に爆弾仕掛けたとき。千里がどうなってもいいのかって言う宣戦布告だって、風は判断したけど。あれ、俺たち兄弟が、千里を守るために動くと読んでやったんでしょ?
・・・
そんときにね・・・。あぁ、時田さんは、千里を強制撤去の争いに巻き込みたくないんだなーって。
時田、黙って微笑む
時田さん、千里のこと、ちょっと好きだったでしょ
ちょっと・・・、ですか?
・・・すごく、じゃ、まずいかなーと思って
それは言わぬが花ですよ。気づかないほうがいいこともあります。・・・お互いにね
柔らかく笑う時田
翔、ちょっと複雑
でもね、翔さん。わたし、今回、皆さんのおかげで、沙織さんの、新しい面を知ることができて、感謝してるんですよ。
うちに乗り込んでくる無鉄砲とか?
それもですけど
時田、笑って、そっと沙織のほうを振り返る。
わたしが、前社長の遺産騒動にのめり込んでいた間、沙織さんとは、まったく会っていなかったし、話もあまりしていなかったんですね。それなのに、沙織さんはちゃんとわたしの変化を知っていた。覚られてしまったとでも言いましょうか・・・。
時田、一呼吸置く。でも、その表情はなんだか晴れやか
これは勝てないなーって、思ったんですよ。―――わたしは、彼女のことを、ずっと、かわいい子供のままだと思ってたんです
翔も、沙織のほうを見る。隣には千里。二人で笑いあっている。
まあ、本人は、全くそんな自覚ないから、困るんですけどね
それは俺もよくわかります
やれやれ、といった表情を受けかべる男二人
  
時田、改めて翔を見る
ほんとに翔さんは鋭いですね
そーか?いやにカンがいいとは、風に言われるけど
あなたはカンがいいだけじゃありませんよ

あなたはよく人を見てるんです。そして、そこから物事を立ち上げる。観察眼と分析力があるんですね
そんなことねーよ。大袈裟だなー
さすが、風さんの次に、後継者と見込まれた方だ
時田さんの話題はカタいんだよー
めんどくさそうな翔
あなたが千里さんの配偶者となられたら、きっと、うちの重役連中が放っとかないと思いますよ
やだよー、俺、今の仕事、好きだしー
おや、前半部分は否定しないんですね
時田がからかう
あんたがいる会社なんか、絶対いかねー
舌打ちをして、優と猛のところへ舞い戻る翔




風が翔と時田を見守っています
響子が隣の風にワインを注ぐ
ミラクルに、1本、柱が増えるんでしょうか
どうかな?
風、響子にワインを注ぎ返す
俺は、嬉しいけどね。まあ、あるとしても、まだまだ先の話でしょ


(⇒後半はこちら