フジテレビ火曜9時ドラマ『アタシんちの男子』を楽しみましょう!!
ドラマは感動のうちに幕を閉じましたが、まだまだ『アタ男』熱は冷めません。
終了したドラマなのでネタバレ含みます。ご承知おきください
『アタシんちの男子』をこれから見る方、ストーリー、次回予告、登場人物をお探しの方は、
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『続きシリーズ』『その後シリーズ』など、お話を読まれる方は、
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アタシんちの男子のその後を考えよう

優と七海の話が、一つ残ってしまいました
ちょっとアレンジして、ねじ込んどきます
「続き」でちょっと話題に出てきたキャラも脇役で登場。
おぼえてませんよね(--;)
脱線の脱線です




今日は優、女性誌の連載の撮影
谷根千散策
女性カメラマンからOKが出て、お仕事終了
今日は、調子よかったみたいじゃない?
機材を片付けながら、スタッフが声をかけてくる
ありがとうございます
おばあちゃんの伝言を聞いた優、目が腫れ気味で、メイクさんには怒られたけど、今日は、何をやっても力がみなぎってくるような不思議な感じ
多分、昨日の余韻でまだちょっとハイなんだと思うけど


女性恐怖症を何とかしようと取り組み始めたとき、千里さんに自信持ちなよっていわれて、頑張り始めたら、いろんなことをやってみようと思えて
やってみたら、出来上がった仕事に結構満足できて、それが自信につながって
兄弟といろんな話をするようになって、相手の気持ちを知るようになり、今度は自分が現場で何を望まれているんだろうって考えることができるようになった。
そしたら、一緒に仕事をしているカメラマンさんやスタッフさんの喜ぶ顔が、すごくうれしくなってきた。
期待された結果が出せてるんだって、また少し、自分の仕事に自信が出てきた
今度は、おばあちゃんと七海が、僕の命に大事な意味があることをを教えてくれた
今度は、僕にどんな変化があるんだろうと、わくわくする
やっぱりまだちょっと興奮気味なのかな?

優!
マネージャーの轟が声をかける
なに?
優が振り向くと、背の低い轟の隣に長身の美女発見
七海!
今朝、帰郷の挨拶を済ませたはずの七海に会えた優、うれしい驚き
さっき、妹さんから僕に電話があってね、
え?電話って?
事務所の社長さんに携帯番号教わったの
まあちゃんと、あたし、親友だからね
轟がうふふと笑う
なんか、急用だったの?
ううん、違うのよ。この子、僕に「これからもお兄ちゃんをよろしくお願いします」って
え!?
お兄ちゃんの真似しちゃった。おにぃも、あたしがお世話になった事務所の社長にお礼言ってくれたでしょ?
僕ってそんなに頼りない?
優、すね気味の表情
そういうことじゃないよ。仲良くしてくださいね、的な意味
それって、保護者目線じゃん!
握った拳をもどかしそうに振る優
ちがうってば!
七海は優をなだめるように両手を広げる
妹ちゃんね、山手線で東京駅に向うって言ってたから、日暮里で下りるように言ったのよ。すぐそばで撮影してたからさ
あたし気がきくでしょ。と轟が笑う
ありがと
何はともあれ、うれしいことには違いないと思う優


七海、ちょっと待ってて
優が撤収作業に移っているスタッフのところに、何か話をしに行く。
程なく、カメラを持った女性を連れてきた
日本人形みたいな小作りな顔。黒髪をあっさりと一つに束ね、生成りのシャツを羽織っている


七海、こちら、小山内佳織さん。
「こんにちは」とお互いに挨拶
紀行写真家の方なんだけど、僕と月一で街歩きの連載をしてるんだ。
いつもお兄さんにはお世話になっていますー
いえいえこちらこそ兄がお世話になってます
でね、佳織さんは、千里さんの友達の、お姉さんなんだ
うちの妹の結婚話を、ここんちの兄弟がまとめてくれたんですよ。だから大蔵家には頭が上がらないんです
僕がいつも、すごい無理、言ってるみたいじゃないですか
いや、そういうことじゃないんだけど
佳織、華奢な容姿と釣り合わない豪快な笑い声

七海と記念写真を、撮ってもらおうと思って
えー、恥ずかしいよ
でも、大人になってから、一緒にとった写真、ないからさ。おねがい
優、顔の前で両手を合わせて七海を拝む
仕方ないなあ
二人で並んで写真を撮る
なんか照れるね、と七海
デジカメで写真を確認した優、指でOK出してお礼を言う


ねえ、
佳織が優に声をかける
個展用に作品貯めたいんだけど、ちょっとその辺流してもらっていい?
僕はかまわないけど…、轟さん?
「構わない?」と優が轟を見る
写真、使うときにうち、通してくれれば、いいわよ
轟、かわいくウインクでお返事
七海、時間は?
3時の新幹線
なら、まだ、だいじょぶだね。あ、衣装返さないと
話の流れをだいたい聞いてたスタイリスト、遠くから両手で円を作ってニコニコしている
緊張するんですけど…
七海、胸を押さえて顔をしかめる
三人でちょこっと散歩するみたいなもんですよ
佳織、気楽にと手を振る
うん、佳織さんはもともと旅先で素人さんを撮影する人だから、いつ撮られてるかもわかんないよ
そう、儲からない仕事なんです
へえ
七海、感心している表情
ま、それで時々媒体のお仕事などをね
佳織、「トホホ」と自分で擬音を言いながら頭をかく
僕は佳織さんと仕事できて、ラッキーだと思ってるけど。毎月、おしゃべりしてるだけで、お仕事終わっちゃう感じ
優が明るい表情で佳織を見る
佳織、「ありがとう」とうなずく
優さんはね、面白いですよ、プロのモデルさんだけど。すっごく仕上がりにムラがあって、いつも初めて撮るみたいに新鮮な気持ちで仕事ができて、感謝してます
佳織、カメラを優に向ける
表情には出さないけど、撮影が始まってることを察知する優、七海を緊張させないようにそのまま会話を続ける
それ褒めてない
褒めてますよ。右肩上がりの成長過程ってこと!
ホントにー?
今日は、すごくいきいきしてたよ。なんか、心の充電満タンっていうかね、いい感じだった
じゃあ、多分、七海のおかげだ

昨日ね、一生もんのプレゼント貰っちゃったから
へえ、すごいね
佳織、会話をしながらずっと写真撮りっぱなし
え?こんなんで写真撮るの?
七海、おしゃべりしながら、カメラ構えっぱなしの佳織にびっくり
佳織さんは撮っちゃうんです
優が笑う
気にしないでね
とマイペースで撮影を続ける佳織
あ、お土産買おう、七海
和菓子屋を指差す優。七海の背を押して歩き始める
いいよー、もう、十分いろいろ買ってもらったから
ちょっと迷惑そうな表情の七海
七海にじゃないよ
え?
七海のご両親に
優が笑う
・・・
今度、あらためて挨拶に行くよ。妹がお世話になってますって
おにぃ
僕の、おじさんなんでしょ
そうだよ
お父さんやおばあちゃんの話も聞けるかな
うん。きっと、いっぱいしてくれるよ
たのしみだな
優、照れくさそうに笑う
七海、優がそう言ってくれたことが、すごくうれしい
あたし、今回上京して、よかった。
優と一緒に歩きながら七海がいう
ちょっとだけだけど、おにいと同じお仕事に関わってみて、よかったなって思う。おにいの仕事の大変さとか、わかったし…
七海、ゆっくりとした調子で言葉を続ける
今だって、お仕事してたとこ見てたけど、すごいなあ、かっこいいなあって思った
かかか、かっこいい!?
うん
兄バカ優、妹の言葉に雷が落ちたみたいに痺れてしまう
ぼく?と自分を指す指は震え、声も裏返っちゃってる
うん。
優、幸せすぎて信じられない!夢ならどうぞ覚めないでと、指を組み合わせ大げさにお祈り。ちょっとオネエキャラがはみ出してきつつある
他の人にはできない、仕事をしてるんだって、自信持っていいとおもうよ
あ…!
七海の言葉に驚く優
なんか、前、千里さんとか智にも、同じこといわれた…
七海、「そう…」とうれしそう
なんだかてれるね
優、頭をかく
安心したな…。お兄ちゃん、いい家族に囲まれてて

優、本格的に照れてしまう


佳織の撮影に慣れてきた七海、カメラを忘れて、和雑貨屋の店頭で真剣に品定め

ところでさ、七海
ん?
七海、すごくかわいいプリントの日本手ぬぐいを三種類、手に取り吟味中
僕、気になってたことがあったんだけど
うん…
七海の返事、上の空
翔の事…
優が口元に手を当てて言いにくそうに
翔さんー?
七海、福助柄の手拭いを手放し、伝統小紋と招き猫柄で決勝戦
優は、優の懸案事項に集中していて、七海の生返事に気づかない。真剣な表情で語りかけてる
七海、翔と話すときって、ちょっと、なんか、いつもと違ったじゃん?
えー、どんなー?
七海、手拭い二択に悩みながら返事
…恥ずかしそうにうつむいちゃったり、ほほ染めちゃったり
ああ、そのことー
招き猫柄が勝利し、七海、お財布出してお会計。やきもきする優の表情とは対照的に、意中の商品ゲットして、すっきりした表情で振り向く。
と、すぐ後ろに、八の字眉毛で心配が押した優が立っていた。機関銃のような吃音で七海に質問
ししし、翔に、ここここ、恋、恋、恋しちゃったのかなって
え、あたしが?
七海、驚いて目を丸くして優を見る
そう!
翔さんを?
そうだよ!
優、胸の前で握り拳
七海、その剣幕にちょっと怯む
…まあ、ある意味…そうとも言えるかも
ってことは、やっぱり?
あたしね、韓流ドラマが大好きなの。
七海、自分の鼻先を指差す
は?
前のめりにで質問したのに、話の展開に肩透かしを食らう優
翔さんって、ちょっと古風なルックスで、韓流スターっぽい感じがして、かっこいいなーって見とれちゃうんだよね
ちょっと夢見るような表情の七海。その表情、確かに見覚えがあると思う優
え、そういうこと?
うん。
なんだー
優、安堵のため息。
七海、そんな優を見てニコニコ笑う
それにあたし、彼氏いるし
えええええええ!!!!!!
急転直下の告白に、ムンクの叫び・実写版になる優
だれ、どこの、だれ、そいつ、なに、ウソ
ショックで完全に言語中枢いかれちゃった優
あまりの反応に、七海驚き、
おにぃ、冷静に
となだめるように背中に手を置く
優さーん、さすがにそれは写真にならないー
佳織が声をかける
慌てて言葉を引っ込めて、苦々しい顔でぶつぶつ
今度、連れてくるから
七海、ニコニコ
会いたくない!
ぷんすか怒ってスタスタ歩いていってしまう優
優さんー、その顔残していいんですかー?
シャッター切りながら佳織が笑う
ダメだ。おかしすぎて手ブレする
ほら、おにぃ、ちゃんとしないと
七海がたしなめると
誰のせいだと思ってるんだよ!
半べその優。
完全に写真どころではなくなってしまった


家族の絆が強まった分、今まで使ったことのない神経総動員で、妹の心配に右往左往してしまう優


うれしいけれど、家族って大変と、優、ため息


そのため息顔は、今まで優が見せたことのない表情
優本人には見えないだろうけど、困っている兄の姿も、なかなか幸せそうに見え、
お、いい顔
と佳織が思わずシャッターを押す