フジテレビ火曜9時ドラマ『アタシんちの男子』を楽しみましょう!!
ドラマは感動のうちに幕を閉じましたが、まだまだ『アタ男』熱は冷めません。
終了したドラマなのでネタバレ含みます。ご承知おきください
『アタシんちの男子』をこれから見る方、ストーリー、次回予告、登場人物をお探しの方は、
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ちょっと、関係ない話を書きますよ

昨日、『新参者』にも出演する、笹野さんの舞台を見てきました

軽妙で飄々として、ちょっと悪
トランペットもかっこよくこなし、最高の62歳でした


自由劇場の名作「上海バンスキング」を、30年ぶりにほぼオリジナルキャストで上演
ドラマ好きな方には、笹野高史さん、吉田日出子さん、小日向文世さんあたりがおなじみですかね


さすがの貫禄、円熟の舞台
なにより、冒頭から、出演者が楽しくてしょうがないという雰囲気に引き込まれ、名曲には手拍子、名演技には大笑い。そして、気がつくと一筋涙がこぼれているような、いい舞台でした
串田和美という演出のおじさんは、いつも、芝居の楽しさを思い出させてくれます。
芝居の敷居は高くない、こんなに自由で楽しいものなんだって、目に見える形に表現(演出)してくれたり、体現してくれるんです
クラシックな戯曲、シリアスな戯曲、難解な戯曲でも、驚くほど見やすくなる。
やってることは演劇のベーシックなことばかりなのに、遊びがいっぱい
演出に、仕掛けを思いついた串田さん自身が、明らかにテンションあがってただろうなっていう、笑顔や鼓動を感じられるんです。
すごく活気があるんですね

そんな串田さんとともに長い時間を過ごしてきた、自由劇場の面々が集えば、楽しくないわけがありません
声も含めた俳優の体から立てる音。セットの魅力。小道具がある面白さ、反対に、道具がないことによる見立ての魅力。シンプルな明かりの持つ美しさ。作り出される影の魅力
激動の時代を描いている戯曲も無駄なく編まれ、激しい感情表現など何もないのに、小さく呟き、声なく俯く姿にぐっと心を掴まれてしまいます。
コクーンという劇場も最高ですね
今回も、休憩時間開けのブザー前から舞台に俳優が集まり初め、セッションで後半が始まりました。串田さんの舞台は、ほんとに開演前も休憩時間も油断できない(笑)
アンコールは、舞台から、楽器を奏でながら俳優達がロビーに繰り出し、ハーメルンよろしく観客(大人)がぞろぞろつき従い、舞台と客席よりも、もっと近いロビーで3曲奏でてもらいました。
演者を囲む人垣。ロビーに満ちる歌声。
事前情報なく行ったので、幸せなハプニングでした。
吉田日出子を囲むおじさん軍団を見ていると、つくづく、ああ、芝居って楽しいもんなんだなあと、幸せな気持ちで劇場を出ることができました


ひとつのチームが、一丸となって、楽しく作品を作っているのって、ドラマでも、絶対舞台から伝わってきますよね
現場がいいから、そこでアイディアが生まれたり、うまく行ったら、より結束が高まったり
アタシんちの男子』とかにも感じた「なんだかわからないけど魅力的」って、多分、画面には見えないそんなところが伝わってきてるんだろうなって、楽しそうなおじさんたち見た帰り道に思いましたね