猛の救い
妄想がたっまっていますので、本放送までに一回吐き出します
猛は、父親が大好きだった。
危篤の妻の下に駆けつけたい一心で、起こしてしまった不幸な事故
その父親の事件の一部始終を猛は見ていた。
そのせいで苛められても、「父ちゃんは悪くない!」と言い返すほどに、信頼していた。
その父親から、「金と引換に」大蔵家に「売られた」
売った実父にも買った養父にも深く傷つけられた猛
ある事件がきっかけで、自分の本心を周囲に見せることができなくなった。
だが、ひとりになるのが恐いため、常に仲間とつるんでいる。
普段の猛は自分の弱みを隠すため、常に明るく振舞い、バカばかりしている。
本当は誰よりも人を信じたいと思っている。
そして、傷ついた経験がある分、根は優しい。
望んで始めた大蔵家での生活ではなかったが、さまざまな傷を持つ大蔵家での兄弟との暮らしの中で、猛の心は少しずつ癒えていったのではないかと思う。
大蔵家にい続けたのは、経済的理由だけではなかったと思うよ
同じ歳ごろでけんかばっかりしていた翔が、理由を告げずに家を出たときから犬猿の中になってしまったのも、裏切られて淋しかったからだし
家族のために奔走する千里が金目当てだと知ったときに、聞く耳持たない態度をとったのも、裏切られて淋しかったから。昔の自分を髣髴とさせる、年少の弟達が騙されたって言うのも大きな怒りの一因だと思う。このとき、千里と翔が「グル」って言ったのも印象的だった。父さんと新造さんはグルだったんだもんね
そういう小さな誤解が解けてみれば、猛は元の猛に戻れるんだから、まさしく「無邪気」
大好きな人を信じたくて仕方がないんですね
裏切られて貝になった分、真には子どもみたいに純真なものが残されたまま。これは大蔵家の兄弟にも言えることですね。
お父さんのこともそうでした。
猛を前科者の子として社会に出したくなかった父親が、新造さんに頼んで猛を養子にしてもらい、新造さんは猛のお父さんの気持ちを汲んで、猛の非難を黙って受け止めた。二人が猛を大事に思っていたことわかり、長い誤解が解けたとき、猛はお父さんの「一緒に暮らさないか?」と言う、お父さんの希望をかなえることにしました。多分、一緒に暮らしたかったって言うより、気にかけてくれたお父さんの気持ちが嬉しかったんじゃないかな。
そして千里
息を切らして自分を追いかけてきた千里が言った「猛が必要なんだよ!」というストレートな言葉は、バカばっかり言っている猛の鎧を外させるくらい嬉しかったんだろうな
千里の後先考えずに突っ走ってしまう性格は、家族の猛には十分わかっているもんね。
「ありがとうございました」と言った猛の顔が、本当の猛なんだろうね。