フジテレビ火曜9時ドラマ『アタシんちの男子』を楽しみましょう!!
ドラマは感動のうちに幕を閉じましたが、まだまだ『アタ男』熱は冷めません。
終了したドラマなのでネタバレ含みます。ご承知おきください
『アタシんちの男子』をこれから見る方、ストーリー、次回予告、登場人物をお探しの方は、
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『続きシリーズ』『その後シリーズ』など、お話を読まれる方は、
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アタシんちの男子のその後を考えよう

続きです
いつも書きかけみたいなの上げてすみません
ちょこちょこ、誤字脱字手直しします




太郎と千里がリビングにいると、井上さんに伴われた七海が入ってきた
お部屋、教えてもらいました。今日から3日ほどお世話になります
七海がぺこりと改めて頭を下げる。千里もぺこり。
こちらこそよろしくお願いします
男ばっかりだから、もし何かあったら、あたしや井上さんに言ってね
千里、自分と井上さんを指差す
はい
お茶、入ってるよ
太郎が人なつこい笑顔を七海に向ける
太郎さん、自分ちみたいな言い方
千里、笑ってしまう
三人でアイスティーを飲む。「アールグレイ、平気?」とか、当たり障りのない話題などをはさみつつ

知らない人の中で心細くないかなと、千里、七海を見る
優、ちょっと、遅くなるんだよね
七海に確認
そういってました
ちょっと弱気な七海の顔は優に似てるなと思う。

見覚えのある表情に、とたんに他人じゃない気持ちになってきてしまう千里


じゃあ、俺そろそろお城探検に行こうかな。
井上さんを呼ぼうと口元にメガホンみたいに手を添える太郎
井上さんは、通常どこに潜んでいるかわからないから、とにかく大きな声で呼ぶのが有効

千里が何か思いつく
どしたん?
太郎が千里の声に気づいて振り返る
あたしたちも行っていい?
あたしたち?
太郎が首をかしげる
あたしと七海ちゃん
わたし?
七海、自分も話に含められてちょっとびっくり
そう、このお城ややこしいから、一回、歩いておくといいかなーと思って
あ、そうですよね。
行こうよ、そしたら
はい
じゃ、せーの
井上さーん!!
太郎と千里、声を合わせて井上さんを呼ぶ
よびましたー?
掃除機担いだ井上さんが、リビングのドアから顔だけ出して覗き込む
お城、案内してー
太郎、笑顔で井上さんに手を振る
いいですけどー。今日は何コースですかー?
掃除機のホースを肩にかけた井上さん、リビングに入ってくる
井上さん、相変わらずのローテンションのお返事
今日は、ビギナーズコースで!
千里が右手を上げてオーダー
何名様ー?
太郎、千里、挙手。七海も「いこ?」と千里に促され、手を上げる
1、2、3・・・
井上さんが指差しながら数えていると、井上さんの背後でリビングの扉が開く
みんなが自分のほうに向かって手を上げているのを見て、びっくりする翔
なんだ?
今から、みんなでお城ツアーに行くの。翔も行く?
えー、今更ー?
めんどくせーなと頭をかく翔
いーじゃん、みんなで、お散歩、お散歩
千里が笑顔で誘う
んー。ま、いっか。あ、でも、着替えてきていい?
翔、自分の襟元のネクタイを緩めながら言う
七海も「あたしも、そうさせてもらってもいいですか?」と千里にささやく
うん、じゃ、待ってるよ




着替え完了の翔はいつものTシャツ、ジーンズ、腰巻シャツ
七海はあっさりと。コンパクトなTシャツ、細身のジーンズ、シュシュで髪をひとまとめにしている
感じ、変わるね。
千里が声をかけると、
こっちが地なんです。楽ちん。
と七海ちょっと、はにかみ笑い
スタイルいいから、そういうのも、似合うよ。
千里、「背、高いね。井上さんくらいある」と、七海の頭上に手を上げて身長測定
あたしが一番小さいのかー
千里、ちぇーと口を尖らす
千里より、ちょっとだけ背が高い太郎が、千里の隣にやってきて、
ってか、あいつらがデカすぎやろ
千里と太郎、翔、井上さん、七海を眺めて、うんうんとうなずく


ハーイ、では、出発しまーす
ビギナーズコースなので、井上さんはバスガイド風に、肩からスピーカーをかけ、ハンドマイク、白手袋、旗を持ってご案内
しゃべりはじめに、マイクがハウリング。ちょっと顔をしかめる井上さん


こちら、トリックハート城は、1829年イギリスのエディンバラで建造された古城をモデルに、大蔵新造氏により、見渡す限りの緑に囲まれたロケーションのこの地に、1993年に建造されました。総面積は東京ドームとほぼ同じになります
西欧の古城の復元ということも、日本では大変めずらしいのですが、玩具メーカー「ミラクル」元社長・大蔵新造氏により、地上2階、地下8階の城内の随所に、トリッキーな工夫が施されております。
歩きながら、白手袋をはめた左手をかざして、流暢にご案内する井上さん
井上さんを先頭に、千里と七海、その後ろに翔と太郎が並んで歩いていく
千里、後ろの太郎に
スペシャルコースのときは、井上さん、ロープ持ってたよね。使ったの?
うん。ウォール・クライミングした。
なんだって!?
翔、びっくり
千里、「ウォール・クライミングって?」と首をかしげる
七海が、
スパイダーマンみたいに、綱一本で壁を登るんだと思いますよ
と教えてあげる
えー!!
千里、びっくりして太郎を見る
俺かて、初めてやったよ。そんなん
だろーな、普通
カリオストロの城みたいに、時計台にも登ったよ
という太郎の言葉にかぶせて、
あー、スペシャルですからー
と、先頭歩いてる井上さんがこともなげに言う
根性あるな、太郎
翔、呆れ顔
まあ、頼んだ手前、断れなかったとゆーかね
太郎、苦笑い


時々、翔と太郎を振り向きながら喋っている千里、ちょっと躓く
翔と太郎、あ、と気づくが、七海がすぐに手を添えて支える
ありがと
いえいえ
七海、千里をちょっと眺めると、並んで歩いていた歩調を少し緩めるて、千里を見守るように半歩弱後ろを歩きはじめる


後ろで見ていた男子2人
なかなか男前なことしてくれるね
と顔を見合わせる
優の妹だから、弱々しいイメージだったけど、結構しっかりしてそうだな
千里を助けるのに、出る幕なくなりそうなのがちょっと残念な2人




まず、エレベーターで最下層へ降り、1階ずつ上がってご案内
にしても、広いねー
千里、わが家ながら感心する
ほんと、個人宅とは思えない
七海もあきれたように周囲を見回している
使っていない部屋のほうが多いみたいだよ
千里が公式ガイド「大蔵家のすべて」開いて七海に渡す
七海、ぱらぱらとめくり「体育館もあるんですね!」と驚きの声
そー!
千里、返事に力が入る
リビングの落とし穴が体育館の消火栓につながってるんだよ。
千里、城に来た初日にかけられたトラップを思いだす
落とし穴?
不思議そうに首をかしげる七海
あたしを追い出そうとした猛たちがね…と説明しかけた千里、隣の背の高い七海を見て、
七海ちゃん、なんかスポーツしてた?…もしかして、バスケとか?
あ、うん。小、中、高とやってました。今も、サークルでちょこっと
いーなー。あたしも中学校でやってたけど、背は伸びなかった。
あたしはでかいだけで、下手でしたよ
そう?あ、うちに泊まってる間に1on1やろうか。頭数あるから3on3でもいいし
いいですね。最近、体なまってるから、楽しいかも
井上さんも上手なんだよ。エルボーダンク決めたの見たことがある
えー、日本人の女子で出来る人、いるんですか?


翔、前を歩いている千里と七海を見て
「女の子って、あれ、才能だろ」とつぶやく
え、なにが才能やて?
太郎が聞きなおすと
おしゃべり
と二人の背中を指差して笑う
翔も結構しゃべるほうやと、思っとったけど?
俺は、しゃべろうと意識してしゃべってる。ああいう風には続かないよ
へえ、以外
そうかー。太郎も、際限なく話すの、平気そうだもんな
際限なくって言い方、どーなん?
わりぃ。言葉のあやだよ。
俺の場合は、自分の好きなこと、喋ってるだけやけどー
そのへんが、女の子と同じ仕組みなんじゃねーの。彼女たち、多分、好きなことしか話してねーし
そうなん?
まあ、千里の場合は、半分は女の子の習性で、あと半分はおせっかいだと思うけど

七海ちゃんが知らない人だらけの家でも淋しくないように、会話切らさず喋ってるんじゃねーの?
ああ、そうやな。千里ちゃんらしいわ
翔と太郎、千里の後姿を見て
「ま、そういうことなら、乗っとくか」と顔を見合わせ、千里たちに追いつく
俺も混ぜて。ストリートバスケなら、けっこーできるし
3on3?優は運動オンチだけど、大丈夫かー?
と話に合流
太郎、千里、七海、翔という4人並びで歩いても、廊下は全然、余裕の広さ
女子2人を男子2人が挟んで歩いているので
ブルデートみたいやな
と、太郎、ニコニコ笑う
太郎のそういう発想、やっぱ女子っぽいぞ
背の高い翔が、七海と千里の頭越しに太郎をからかう。
太郎「そうかなー」と首をかしげる。
その前の会話の流れを知らない女子2人、意味がわからずぽかんとしてる




玄関が1階、資料室や書庫もこちらにあります。2階がリビング、サウナとみなさんのお部屋や客間になります。
キッチンやあたしの部屋は2.5階ってこと?
智の部屋は、半地下だしな
地上2階だけど、天井の高さが異常だもんね、この家
自然の斜面を利用して建造されているので、少し変わった構造になっているです
コースが違うと、こんなにまともに案内してもらえるんだー
太郎、感心
そのまま四人で井上さんの先導についていくと


最後がこちら、トリックハート城の一等地です


井上さんが白手袋で指し示す先は
トリックハート城から南向きに広がる敷地も、その先の景色までも一望できるバルコニー


うわー、すごーい
太郎が絶景に思わず走っていく
七海もベランダから身を乗り出してみている
バルコニーにつながる大きな窓枠にもたれて、景色を楽しんでいる太郎と七海を見ている千里。
自分の大好きな場所を、家の中で一番いい場所と紹介されたことがなんだかうれしい
反対側の窓枠に、翔がもたれているのに気づく
翔もニコニコ笑ってやっぱり二人を見ている
楽しそうな翔の様子を見て、千里もなんだか微笑んでしまう
なんか、すごくうれしそうだな
翔が千里を不思議そうに見る
「うん」と頷いてバルコニーを見る千里、ちょっと照れ笑いを浮かべる
あたしが、一番大好きな場所を、一等地って紹介されたから
翔がそんな千里を見て微笑む
笑わないでよ
千里、恥ずかしくて体ごとそっぽを向く
「ごめん」と翔、千里の背中に謝る
俺も、同じだと思ってさ
翔の言葉を背中で聞いて、うれしくて自然と顔が笑ってしまう千里だけど、ますます恥ずかしくて振り向けそうにない
でも翔には、ちょっと赤く染まった、千里の耳たぶが見えてたりして


お。智君が帰ってきたよ!
太郎が元気な声を上げて、「おーい」と手を振っている
七海も帰ってくる優の兄弟を興味深げに眺めている
千里も半分照れ隠しって感じで、バルコニーに駆け出すと、「おかえりー」と智に手を振る
翔、照れてる千里をもうちょっと見たかったなーとか思いつつ、みんなのいるバルコニーにでて、一緒に智を迎えることにする