フジテレビ火曜9時ドラマ『アタシんちの男子』を楽しみましょう!!
ドラマは感動のうちに幕を閉じましたが、まだまだ『アタ男』熱は冷めません。
終了したドラマなのでネタバレ含みます。ご承知おきください
『アタシんちの男子』をこれから見る方、ストーリー、次回予告、登場人物をお探しの方は、
「はじめに」「まとめ」のカテゴリーからどうぞ
『続きシリーズ』『その後シリーズ』など、お話を読まれる方は、
「目次」のカテゴリーからどうぞ

アタシんちの男子のその後を考えよう

みなさまにはご心配をおかけしました。
復活!でも、会社に響くといけないので、今日は早めに休みます
なので分量少なめにUP


誤字脱字加筆修正あります。




リビング


いっただっきまーす!!
みんなで手を合わせて遅い夕食


うま〜〜い!!!!!!
井上さんのピザは絶品
義男さんちの野菜で作ったトマトソースに、散らしたバジルが目にも鮮やか。熱々とろとろチーズも幸せ
食べ盛りの男子たちの手が次々と皿に伸び、あっという間に完食
と思いきや
ナイスタイミングで、ピザ第2弾を携えた井上さんが登場
職人さんがピザ生地の出し入れ使ってる、あの長ーいヘラ*1に乗せてやってきて、空になった皿にピザを滑らす
兄弟拍手
争奪戦が開始
千里さんも、遠慮してるとなくなるよ
優がピザを一切れ、取り皿に載せて千里に手渡す
ありがと
いーんだよ!こいつは、俺たちが必死で走り回ってた間、一人で菓子食ってたんだから
猛が嫌味
…みんなが、ご飯も食べないで探してたなんて、知らなかったから
猛にこんな言い方されたら、間違いなく言い返すところなんだけど、今日はめずらしく、しゅんとする千里
いいんだよ、千里さんは知らなかったんだから
智も一切れ、千里の皿にピザを放り込む
そうだよ。猛の言うことなんか、気にすることないよ
明も一切れ、千里にとって上げる
ありがと、もう十分だから
千里、このまま置いていたら山盛りになりそうな取り皿を脇によける
それより明、早く食べないと9時になるよ
千里が時計に気づく
大丈夫、おきてるよ
ほんとか〜?
智、明の頭を人差し指で小突く
歯磨きして眠る準備してたほうがいいんじゃないのか〜?
翔もにっと笑って明を見る
平気だよ


じゃあ、お願いしてもいい?
いつの間にかリビングを出ていたらしい風が、携帯電話をかけながら戻ってきた
仕事かな?
時田だろ
でなきゃ、響子さん
そうだね。この時間だし、僕も彼女に1票
携帯電話をたたんだ風、兄弟が自分に注目しているのに気づく
ん?
だれ?
ああ、響子さん
携帯をポケットにしまいながらにっこり笑う風
よし!
響子さんと予想した千里、翔、優、ガッツポーズ
おーおー、お熱いこって
はずした猛、そっぽ向いていやな言い方
お!
そっぽ向いた拍子に明に気づく
9時だ
猛の声に、みんな、明に注目
明、ピザを片手にご就寝
あ〜、歯みがき、させ損ねたー
千里、額に手を当てる
疲れたんだよ。やっぱり
よく走ってたもんな
優と智、顔を見合わせて笑う
ちょっと寝かせて、部屋に連れてく時に、歯磨きさせよう
翔が明をそっと抱き上げ、背もたれが高くてふかふかの、クリームイエローのソファに寝かせる


ピザを平らげた兄弟、やっと人心地つく


太郎さんが来るのは10時だよね
腕時計を見る優。
それにしても良かったー、時間内に千里さんが、見つかって
ほっと胸をなでおろす
これで遺産も千里さんも問題なし
智も笑顔
まあ、関西弁が大阪に帰っちまえば、万事、今までどおりってこったな
猛も頷く
今までどおりってことは、ないんじゃないの?
千里、猛に文句を言う
なんだ、ちびっこ、関西弁のプロポーズに、揺れ動いちゃったりしてるんですか〜
猛ニヤニヤ笑いで千里を指差し、からかうように言う
ばっかじゃないの?
千里には、全然効かなかった猛の攻撃は、優と智には大打撃。ビクンと固まって、恐る恐る千里を伺う
ゆゆゆゆ、揺れ動いちゃってる、なんて
そそそそ、そんなこと、ないよね


あたしが言ってるのは、太郎さんが何でこんなことをしたのかってことだよ
千里、くしゃくしゃと髪をかく
それは、俺も、最初から気になってる
翔、カウンターのスツールに座って頬杖をつく
商売の話なんて言ってたけど、ミラクルに来たときとはぜんぜん違ってたし
風も顎に手を当て思案顔
新造さんの発明の部屋を、俺たちに見せたかったんじゃないの?
智、パーカーのポケットに手を入れて言う
それなら普通に連れてけばいいだろー?
猛、片眉上げて、智を見る
そうだよ千里さんを閉じ込める必要も、僕たちに賭けを申し出る必要もなかったはずだよ
優もよくわからないなと困惑の八の字眉毛


腕組みして、頭を整理しようと、リビングをゆっくり歩いている千里
すると、デスクの上にある一枚の図面が目に留まる
これは?
ああ、それ。
それが例の隠し部屋探索に使った城の見取り図
へー
千里、初めて見る図面に興味津々
もともとの城の見取り図に、トリックハート城の見取り図が重ねて印刷してあるんだ。
翔が図面の赤い線と黒い線をたどってみせる
この、塗りつぶしてあるところは?
これが、僕たちが把握している部屋
で、×印がついている所が、隠し部屋の可能性がある箇所だから、そこを中心に調査したんだ
優と智も、図面を覗いてる千里のそばに来て説明
かなり本格的にやったんだね
でも、千里がいた部屋は、拾えなかったんだよな
不思議そうに首をひねる翔
ゲストルームの間にあるからかな
千里も思案顔
並んで図面を見ている2人を見て、猛、ニマニマ
ま、そんなもんよりも、奇跡を呼ぶ男が、一瞬で解決してやったけどよ!
猛、決め顔で千里にVサイン
奇跡って?
千里が猛に質問しようとした矢先、翔が猛の口を押さえて引きずっていく
??
首をかしげる千里、優、智
そういえば、すごく大きなアラーム音が鳴ってたよね
うん。
い、今、考えてるのは、太郎の、思惑だろ?
と猛の首を絞めながら、翔、ごまかし笑い
あいつ、いったい、何考えてるんだろう、なぁ!


はっくしょん!


リビングの外で大きなくしゃみ
扉が開くと、鼻先こすってる太郎が立っていた
なんや、噂が聞こえたもんで
と小首傾げてニコニコ笑い


リビングの真ん中、デスクのところにいる千里に気づき、太郎
やっぱ、勝たれへんかったな
と照れたような笑顔で、千里を、そして兄弟を見る


もともと勝つつもりなんかなかったんだろ?
風が太郎に問いかける
「そんなこと、ありませんよ」と言いながら、リビングの階段を下りてくる太郎
かっちり着込んでいたスーツのジャケットのボタンを外し、ネクタイも緩めてリラックス
やっぱり、日本の夏に、スーツはあかんな
言葉もすっかり関西弁


負けたのにあんまり悔しくなさそうな、むしろ、すっきりしたような表情の太郎を見て、兄弟、釈然としない


騙したのかよ、しゃらくせー真似しやがってよー
千里幽閉騒動での太郎に対する怒りに加え、人に騙されることを何よりも嫌う猛、太郎の顔も見ずに荒い口調で言う
最初から、負けるのわかってたって、聞こえるんだけど
翔、右手をつっかいぼうにしてデスクに寄りかかり、首をかしげて太郎を見る
最初からおかしいと思ってたんだよ
智、腕組みして不信感いっぱいの表情
ひどいよ。僕たち、本当に心配したんだよ、千里さんのこと
優、眉根を寄せている
ごめん。…だって、そうせんかったら、みんな賭けに乗ってくれんかったやろ?
太郎、申し訳なさそうな表情で、こめかみを掻く
結果のわかっている勝負に、賭けもないだろ
風、探るような表情
ま、確かに
お騒がせしてすみませんでした、と頭を下げる太郎
詫びろとか言ってんじゃねーんだよ
猛、イライラ
太郎、ひとつ息をつくと、兄弟を見て淡々と話す
負ける可能性が高い勝負だってことは承知してたけど、たとえ可能性が0.001%でも、勝てる可能性があるのなら、チャレンジしてみたかったんや。
無謀な博打には違いないけど、僕はどっちも手に入れたかった。
新造さんの遺産も、千里ちゃんも
だから、どうしてもみんなに土俵に上がってもらわなければならんかった
無茶なことをしたのは百も承知
みんなに迷惑をかけたことも申し訳ないと思っている
太郎、しっかりと頭を下げる
…太郎、俺たちがそういうことを言ってんじゃないって、わかってんだろ?
翔、太郎を静かに見つめる


あたしのいないところで、あたしを賭けるの、おかしいよね、太郎さん
黙ったまま、俯いて、兄弟と太郎の会話を聞いていた千里、目を上げて太郎を見る
それなら、あたしには、理由を聞く権利、あるんじゃないかな?



太郎、表情を曇らせ、
ごめんね、千里ちゃん、閉じ込められてて、辛かった?
申し訳なさそうな太郎の表情を見て、千里、苦笑い
正直言うと、…全然
全然かよ!
千里を心配し、探しまくってた兄弟、ガクッとこける
困ったけど、辛いとか怖いとかはなかった
太郎、ほっと息をつく
そやったら、良かった
お菓子食べ過ぎて、太っちゃったかも
千里ちゃんのためにセレクトしました
太郎ウインク
ふふ
千里、その表情に笑う
驚かせて、ごめんね
千里が笑ってくれて、太郎、安堵の表情が深まる。小首傾げて、肝心なことを千里に聞いてみる
プロポーズ、考えてくれた?
千里、頭を掻いて視線を上に外す
正直言うと、これも、…全然
正直すぎやろ
太郎、口元ゆがめて見せるが、目元の表情は優しい
あそこから出るのに一生懸命になっちゃって、それどころじゃなかった
ひっどーい
傷ついた表情を大げさに作る太郎
ごめんなさい
千里、両手を合わせて拝むように謝罪
太郎、そんな千里を見て、「でもお互い様や」と静かに笑う
千里ちゃんを閉じ込めるには、このくらいしないと、足止めできんかったやろ
智、目が点
じゃあ。ぷぷぷ、プロポーズ、本気じゃなかったのか?
本気だよ。でも、こっちの勝算なんか、もっと、なかったし。みんなに勝つほうが、まだ可能性あったんちゃうやろか
いよいよ太郎の思惑が想像つかなくなってしまった兄弟と千里


賭けに負けるの承知で、あたしたちを走らせたって…
千里、両手をデスクについて、眉根を寄せて思案中


千里の目の前に、みんなが作ったトリックハート城の図面
千里の脳裏に、自分が作った「発明の部屋」の見取り図がひらめく
わかった
千里の口から漏れた呟き
その言葉を耳に止めた兄弟、千里に注目


太郎さん、あたしたちに「家捜し」させたでしょ
千里、まっすぐに太郎を見つめる


家捜し〜〜〜〜!?!?!?!?!?
兄弟、千里のいるデスクに駆け寄り図面を覗き込む


太郎が本当に欲しかったのは、親父の発明品でもなく、千里でもなく、別の何かってことか?
風、千里の顔を見る


太郎、驚いた表情で千里を見ていた太郎、人差し指を立て「ピンポーン」と正解を示す効果音を口真似


さっすが千里ちゃん、正解です
太郎の表情は、驚いた顔から、呆れたような表情に変わり、悔しいような、愛しいような、なんとも複雑な笑顔になった


千里ちゃんのそういうとこ好き
容赦なくって優しいところ


やっぱり、ちゃんと話さないとね、俺の今回の馬鹿な賭けについて

*1:ピール(パーレ)