フジテレビ火曜9時ドラマ『アタシんちの男子』を楽しみましょう!!
ドラマは感動のうちに幕を閉じましたが、まだまだ『アタ男』熱は冷めません。
終了したドラマなのでネタバレ含みます。ご承知おきください
『アタシんちの男子』をこれから見る方、ストーリー、次回予告、登場人物をお探しの方は、
「はじめに」「まとめ」のカテゴリーからどうぞ
『続きシリーズ』『その後シリーズ』など、お話を読まれる方は、
「目次」のカテゴリーからどうぞ

あとがき、の、ようなもの

そんなこんなで『その後シリーズ』も完結しました
長いこと、お付き合いいただいてありがとうございました
毎日毎日のカウンターUP、楽しみにしていました
最近では、検索も「アタシんちの男子 その後」で来て頂く方が多いので、終盤は安心して、楽しく書くことが出来ました
「おばあちゃんの贈り物・その2」と「宣戦布告」〜「太郎の告白・その4」と「月齢十日」あたりで、来訪者が賑わっていましたね
廃棄関係の記事も大体乗せたし(←迷惑・笑)、カウンターも落ち着いてきたので、ほぼ、いつも来ていただいていた方には、最終話を読んでいただけたと判断して、あとがきやらネタばらしやらメモします
このエントリーは超長いです
お暇な方以外はお勧めしません
いつもにもまして推敲してません
書きなぐりっぱなし(笑)




『アタ男』の新しい情報が、あまり入らなくなってきている今となっては、拙ブログ、「本線」よりも「脱線」記事がメインになってきていますよね?
うーん、ええんかいな…


そもそも、アキノがお話書き始めたのって、なんでだっけ?


ということで、「脱線」を振り返りながら、「その後」のことを書いてみます





■アナザーワールド


『アタ男』は、次週への引きが異常に強いドラマで、次週予告を読んでも、どうにもこうにも一週間が待ち切れなくて、次回予告から内容を妄想する『アナザーワールド』ってのを書いたのが最初でしたね
5.5から始まっているから、ブログ開始1週間で、もう始めてたんですね(笑)
このときはスターウォーズ好きな人が、エピソードを穴埋めするみたいなイメージでした
彼/彼女表記は、検索かからないようにビクビク上げてた証拠ですね
お母さん呼びとかもしてるし(笑)
千里のありがとうが照れて素直に聞けない翔って、ここにもう書いてあったことに驚き


当時はキャストの名前で来ていただく方が多かったので、姑息に反転表示もしてましたね
読みにくくてすみませんでした



■最終回妄想


続いて最終回妄想も書いてましたね。
一本は、翔と千里の子供が授かるという、『その後』のミラクル翻訳機の後にくっつけてもいいような話
もう一本は、ちゃんと翔が内緒話で千里に告ってますね
究極のラストは、もうここに出てるってのが、なんだか笑っちゃいます


ここでも、姑息に反転表示もしてましたね
読みにくくてすみませんでした



■続きシリーズ


さすがにドラマが終われば来訪者も減るだろうと、今となっては大笑いの「フェイドアウト宣言*1」してました
ここで、パスティシュの話をちょっとしてるんだけど、このときは、『アナザーワールド』的な、本編の穴埋めをする妄想記事を書くんだろうなと、漠然と予想していました
そしたら、始まったのは『続きシリーズ』
本人は、ドラマ終了から『続き』を始めるまで、結構、期間があいてたと思ったんだけど、10日足らずで妄想はじめてるんですね。ホント大笑いな奴ですよ
最終回までも、次回への引きが強すぎた『アタ男』のおかげで、続きが気になって仕方なくなっちゃったんですね。
きっかけはホワイトさんに書いたコメ返でした
ここで太郎ちゃんの原型が登場してます
お話のあらすじを2本上げて、3本目はそのまま展開しちゃいました。
だから続きシリーズの第1話は、ちょっと変ですよね
このときは、まだ往生際が悪く、「妄想記事なんか、毎日書いちゃいかんだろう。大人なんだから」と、普通の記事を1本上げたご褒美に、妄想1本書いていいよと、自分にノルマを課してましたね(笑)
だって、本線があるから、「脱線」なんですもん。

『続き』は、コメントでいただいたことを織り込んで話を作るってのを楽しんでましたね
ホワイトさんから「遊園地デート」、shihoyさんから「千里のお兄ちゃん呼び」「お家大好き兄弟」(でも「家族で海」は入れられなかった…)、keiさんの「大事な話の解釈」
keiさんのコメントに「優の妹」のアイディアが出ています
男所帯のアタ男に、千里の女友達が欲しくて、軽い気持ちで沙織を出したんですが、話が続いてしまったので、慌てて沙織の背景を補強。
お話の回収はかなり強引でしたが、本編に倣って、リビングでにぎやかにお話を終えました
すでにここで、新キャラが語り倒すという『その後』の芽がありますよね(笑)
一回話を終わって、あとからエピローグを付け足すって言う二枚舌なラストにしたのは、『アタ男』は、千里と翔の恋が完成したら、終幕というイメージがあったからです

続きで大好きな話は、『花火』『智二度惚れ』『エピローグ』
花火は完全にライブで聞いたフジファブの『線香花火』にやられてますね
智の百面相もツボです
エピローグの最後のちょっと大人っぽい千里も大好き

往生際悪く、まだ反転表示もしてましたね
読みにくくてすみませんでした



■その後シリーズ


□続きからのつながり
『続き』で、智が千里に二度惚れする話を書いてるとき、智が案外動かしやすいキャラだったことに気づきました
これは瀬戸さんが、喜怒哀楽の表情をたくさん本編で出してくれてたからですよね
それと、17歳で友達いないのもちょっと気になってたので、智主導で『その後』スタート
「エピローグ」はいったんなかったことと考えて(笑)
友達&彼女候補として葵を作ったんですが、素っ頓狂な性格になってしまい、フォロー役に田中を投入。
葵の啖呵「人の噂も75日」「お前ことわざ間違ってるぞ」って言うせりふも、なんとなく初期に出来てました
ただ、こんな奴になるとは思っていなかった(笑)
もっと、健気でかわいいかわいい女の子にするはずだったのに。女・猛になってしまった…
田中はすごくいい感じに動く奴だったのはうれしい誤算でした。図書館で智に会うエピが好きです。
吉田先生は、拾いもんでしたね。この人、いい先生になりました。大好きです




□大風呂敷になっちゃった理由
でも、そんなに簡単に引きこもりが解決しちゃいかんだろうと、『続き』のアイディアで出てきた「ライバル会社の御曹司」と、コメントもらった「優の妹」を起こすことにしました
機能優先でキャラクターを作り始めたのが、その後が長くなっちゃった一番の原因ですね
書きたいなあって、作ったキャラじゃなかったから、役割を背負いすぎてしまったみたいです


太郎ちゃんを出すに当たっては、風が会社に入ったから、ミラクルの話ってことで、おもちゃ関係者として大蔵家に接近するって設定に。
当初は全然いい人じゃなかったです。
北原照久みたいなイメージ。いや、この人がいい人じゃないってわけじゃないですよ(笑)。
書いてくほどに、太郎ちゃんは元気でいい子になっていきましたね
「新造さんの一番最初の発明品・ミラクル翻訳機」も、最初から太郎が手渡すって決定してましたが、ああいう風に大蔵家に届けるってのは予想してませんでした
新造の過去を知る人物ってことで、舞台は田辺家に。
志保が住み込みで働いていたという本編エピから、田辺家に千里が行く理由として就活を選択。義男の背景も強化しました
義男と新造との縁を濃くしたので、太郎ちゃんから悪役って色はなくなっちゃいましたね
初期設定では会社がらみで大蔵家に接近するはずだった太郎ちゃんは、新造さんの発明品に惹かれて、大蔵家に入り浸るという結果になりました。
新造さんと千里にベタぼれ過ぎて、最後の嵐の動機付けが難しくなってしまいました。敵キャラにならなくなってしまった(笑)
何しろ太郎ちゃんは、大蔵兄弟と違って、よく喋るしよく動くから、使いやすかったです
太郎ちゃんの趣味は、アキノの趣味とアキノの友達の趣味が合体してます。




□三本の話を同時進行
一回舵を離した智のエピを、再度つかんで、太郎の話と交互に進行し始めます
太郎と大蔵家、葵と田中と大蔵家を引き合わせたところで、ミラクル社内に翔を送り込んで、やっとこさ七海のエピに入れました


翔をミラクルに入れても、あまり活躍させられなかったのが心残りですね
入社半月しかたってないから無理ないけど
太郎と違う道順で、新造さんの思いを拾って言ってくれればなあってことだけ心がけていました
翔にとって、反発し、一度投げ出したものに再び取り組むってことが、「君が一歩踏み出したら世界が変わる」ってことになりはしないだろうかと
人のためにがむしゃらに働いてきた翔が、自分のことをじっくり考えるってことも、それにあたるんじゃないかと思いました*2


義男さんは、書いてみると千里にとって本当に大事なキャラクターだったことに、あらためて気づきました。
田辺家って、大事な場所だったんですよね
志保さんのことをどこかに入れたいなあと、このあたりでちょっと探り始めます
あと、太郎が案外いい子になっちゃったので、千里と翔の絆を何か2人にだけわかる形にしておきたくて、夜の会話とオルゴールボールを少し仕込みました
話が重くなるにしたがって、余計に兄弟の会話を大事にしないとなと思い直しました
「バニラアイス」「押しかけ彼女」「家庭教師」「学校ジャージ」あたりでなんとかやってます




□七海が動き始めて、物語も動き始めた
七海は、当初、全然動かなくて難儀しました。
先生になるくらいだから、まじめなしっかりものって言う性格設定したので、動かない動かない(笑)
おばあちゃんのメッセージと、「先生になる」決心っていうのは決定してたんだけど、大蔵家とどう絡めたらいいのかって悩みましたね。
七海のエピは、優と七海、2人でできちゃう話なんだもん。
そこで、上京にミラクルをくっつけて、強引に投入
七海は、大蔵家に来て、猛の家庭教師をしてから、動いてくれるようになりました。ほっとしたー
ファッションセンスが壊滅的っていうのは、後乗せの性格です。優とぶつからないと、「おばあちゃんの贈り物」に飛び込めないと思ったので
本当は、この兄妹げんかに、翔への恋心とか使えば、お話が華やかになったのに、やっぱ無理でした(笑)
新造さんが力へ用意した誕生日プレゼントの「トランク」が、ここで形を変えて登場します
新造さんとおばあちゃんの師弟愛を入れて、トランクの意味を強化
思い出が少ない優に、両親、おばあちゃん、七海…、いろんな愛情を届けるメッセンジャー
七海は優に語りまくりましたね。ちょっと、読んでるひとが引くんじゃないのってくらい
せりふに変化が出ないので、回想シーンを使いました
子供の七海とおばあちゃんのシーンは気に入っています
優が、両親の愛情を信じるってことが、新造さんのメッセージ「君が一歩踏み出したら世界が変わる」に通じると思っています
そして、「おばあちゃんと優、七海」の姿を鏡にして、兄弟と千里が新造さんを思うことが出来るといいなあと思いながら、七海の役割を完了させました




□ラストに向けて
新造と太郎の縁を濃くしたために、『その後』のラストは太郎が握ることになりました
なので懸案、智のネカフェの事件を先に起こしました
智の悩みを解決するのって、究極は気の持ちようだということになるんですけど、これが自然にできるようになるまで、本当は時間をかけたかったけど
「たいしたことじゃないって思う」「慣れる」って、人に強要されると難しいけど、自分で獲得することが出来れば、すごく楽になると思うんですね
だから、2回目の事件と暴れる葵の荒療治で少しは楽になるんじゃないかと
あそこまで他人に暴れられたら、たいしたことじゃねえって、言えますから
学校にいい友達と先生がいるって、現実はそんなに都合よくは行かないと思いますけど、お話ですから(笑)
学校そんな悪いところじゃないって智にわかってもらいたかった。学校は、モラトリアムできますから
中学が死ぬほど嫌いだったのに、高校大学は夏休みも冬休みも学校にいりびたっるようになった元引きこもりがいうんだから間違いないです
「世の中捨てたもんじゃねぇ」って、考え方ひとつで世界が変わるって言うのは、新造さんのメッセージ「君が一歩踏み出したら世界が変わる」の応用です




□クライマックス
後は怒涛の太郎ちゃん攻撃です(笑)
「義男さんと」から「友好条約」まで、これをDVD発売日までの一週間で上げるつもりでいたのが今にして思うと無謀(笑)
自分が決めた締め切りを過ぎたおかげで、かなり楽になっちゃって、ここから更に20本書くことになりました
「その1」ってついているのは、本来1本で片付けようとしていたことを、時間が出来たので丁寧に書けてよかったです
読んでる方は、長くてたまったもんじゃないってとこもあったでしょうけど
七海の話を書いた影響もあって、まあ、みんなが、語る語る語る
会話じゃねぇじゃんってことになってきました(笑)
もうラストだと腹をくくって、事件をしっかり起こした、「感謝の花束」から「宣戦布告」「大捜索」「発明の部屋」あたりは、兄弟総出で、書いていて楽しかったですね
支度していた仕掛けも使えたし
太郎の告白は、どうだったんでしょう。今でもちょっと動機が弱い気がしてますね
でも、太郎ちゃんの危惧*3と思い出のスイッチの話は、大蔵家にとっても必要な気がしたし、太郎ちゃんが発明品にこだわるほど、ミラクル翻訳機も大事なものになると思ったので、重めだけどいれちゃいました。
物と思い出、人と思い出の関係について千里が語った、
「思い出は、人や物がなくなれば消えてしまうものではなく、ずっと自分の中にあって、なくならないんだから、喪失や離別を怖がらないで」
ってメッセージも、考え方ひとつで世界が変わるって言うのは、新造さんのメッセージ「君が一歩踏み出したら世界が変わる」の応用です
これは余命僅かな新造さんが千里に教えてくれたことですよね




□予想外の副産物
ミラクル翻訳機をどうやって大蔵家に手渡そうと考えました
風と千里を思って作ったという、『その後』の経過で作られた発明品なので、新造さんは大事に隠しただろうと考えました
新造さん存命中は、風や千里に出生の真実は知らされていなかった。
ってことは、新造さんは状況が整ったときに、見つけてもらえればいいと考えていたんではないか
裏返すと、誰かが傷つくような状況で見つけて欲しくはない
風も千里も赤ちゃん時代を新造さんとは過ごしていないですからね。なにかの誤解が生まれても困るし…
でも、新造さんは、この記念すべき発明品・ミラクル翻訳機をずっと手元においておきたいと思っていたはず
「見つからないように、でも自分のそばに」
そこでトリックハート城3番目の隠し部屋『発明の部屋』を作ることにしました
兄弟のびっくりする顔を思い浮かべながら、ニコニコ笑って篭っていたようすが目に浮かぶような部屋
『隠し部屋』で字はなく『隠れ家(部屋)』(笑)
そこで、フェイクの扉を本物の扉にしてしまうことにしました。
兄弟のいるリビングの「すぐ近くから、兄弟を見守っているっていいかもしれない」と、これを進めることにしました
開閉は、『からくり屋』にヒントを得て寄木箱を採用。壁が寄木の隠し部屋は市川昆『女王蜂』*4で見たビジュアルイメージを拝借
千里をかけて兄弟VS太郎が対決するのはイメージにあったので、スムーズに入れる暗号式の入り口を設置しました
仕事を離れた新造さんの趣味の部屋「簡易設計室&作業室」ドラフター、図面筒、本棚、作業代、工具…、家族の写真かトリックハート城の絵
ってことで内装の図面を引いているときに、リビングに入るときに階段を降りていたことを思い出し、発明の部屋とリビングの段差を利用して何か仕掛けを作りたいと思いました
出たアイディアは二つ
(1)階段が動いて隠し部屋が現れる定番のパターン
(2)フェイクのドアとリビングのドアを開け放したときに見えるリビングの中の様子(借景)
今回は2番を採用しました*5
家族の写真とトリックハート城の写真の配置がこれで決定。お城の写真は稼動壁にするので壁画に変えました
ミラクル翻訳機は寄木箱に入れるということまでは決まってましたが、箱の大きさ、配置は未定でした
なので、扉が全部開け放たれ、新造さんの肖像画を見るときにベストな位置に据付の椅子を置くことにし、それを寄木箱にしました
こんな偶然の副産物だけど、とても気に入っています





□こんなに大切なものになるとは…
ミラクル翻訳機、やっと登場(笑)
ああ、長かった
風と千里と新造さん、そして二人の母親との関係を、少し描きたかったのも、ここで実現
千里の存在を、新造さんが予感していたことを、翻訳機の裏打ちにするのはやりすぎかとも思ったんですが、新造さんの世界が変わったであろう事件ってことで扱いたかったんです
自分の子供がいることを知った新造さん、姿を消した志保さんでは悲しすぎるので、この事件がきっかけで、親たちも「君が一歩踏み出したら世界が変わる」って言葉を抱いて、新たな一歩を踏み出したのだと思いたかった。
それには義男の証言がやっぱり必要だったし、本編で語らなかった以上は、メッセンジャー・太郎が必要だったんです
七海のエピでも使った、回想シーンの太郎の無邪気さと、意味がわからないからこそ、本音をこぼせた新造の会話が大好きです
これを焼きなおした『家族揃って・その3』もそうですが、初期設定よりもだいぶお茶目でいい奴になってくれた太郎ちゃんだからこそ、実現できたシーンだと思っています
おかげで兄弟と太郎と仲直りさせて帰阪させる出来ました
ここで出来た縁が、ラストのハイパワーボイスや記念写真につなげられたと思っています



□しつこいけれど、書きたかった
蛇足気味でしたが、智の家庭訪問で始まった物語の終わりに、もう一度、FAX、吉田先生、家庭訪問のセットを入れたかったんです。
そこに「君が一歩踏み出したら世界が変わる」ってがんばっている智の姿を書きたかった
それから、智と兄弟で親友でライバルの優にも「君が一歩踏み出したら世界が変わる」って、がんばっている姿を書きたかった
この2人ががんばっている姿ってのも、『アタ男』の大事な要素でしたし
そして、千里
何の仕事って決めて上げられなかったけど、次のおせっかいの目標を義男さんと自分の人生を変えた母親10か条第1条に定めたって事で、きっとまた変作戦考えて走りまくるであろう姿が出せたかなあって
太郎でその後を締めようと思っていましたが、最後はやっぱりリビングでお話しをまとめることにしました
やっぱり最後は大蔵家でないと
で、あざといと思いましたが、家族写真とおっかけっこでラスト


そして、家族の朝食で始まったこの物語、今回のエピローグは、出発の朝です




□兄弟のこと
今回、猛と明はお話の核になることはありませんでしたが、この2人の活躍には、本当に救われました
猛は熱さと笑いで、明はクールなツッコミと常識の目盛り
この二人がちゃんと動けば他の兄弟がどう動こうとOKになる感じでした
風については社長と長男と兄バカ(笑)
もうちょっと活躍させたいような気がしたんですけど、なにしろ風は出来上がっちゃってますからね
すでに本編でお父さんみたいになっちゃってましたから
お話の締めにひとことってことが多かったです




□2人のお語
さて、今回も二枚舌なラストシーンをやっちゃいましたが、翔と千里の話は大人気
ここ1ヶ月のランキング上位に上ってきています。最終話の癖して(笑)
続きのエピローグはご破算にして話を進めましたが、二人が通じ合っている、思いあっているってことは、本編あちこちにちりばめました。
阿吽の呼吸が多すぎるってのが、本編との違いですね
もうひとつ、小鹿って表現が楽しすぎて、千里の恋愛レベルが小学生化する一方で困りました
『月齢十日』の千里は、『続き』の『エピローグ』よりも幼くなっちゃって、困りましたね


構造は『エピローグ』とおんなじ
翔の言葉に自分が変化していることを自覚していく千里の話
前回は自分の恋心を自覚したけれど、今回は自分のいろんなところに翔の影響が出ていることを自覚してますね
アナザーワールド5.5でも感謝する千里と照れる翔っていう似た会話してるけど、あの時とはお話の濃さが違いますね
5歳違うと、かなりお兄さんな感じなのかも
エピローグの真ん中あたりに入る話かもしれませんね
あと、「大事な話」ですね
離婚した翔が人生重ねたいと思える千里に出会えたってことを遠まわしに伝えてる
千里もそう思っている
だけど、恋人同士と呼ぶには、まだまだあどけない千里は「月齢十日」の月みたい
って感じのお話になってますね
満月にはもう少し
ちゃんとした言葉で「大事な話」を聞けるのも、そう遠くはないんじゃないでしょうか




□メインテーマ
書いているときには、気がつかなかったけど、まとめてみると、第1話の新造さんのメッセージ「君が一歩踏み出したら世界が変わる」が、『アタ男』を使って作った『その後』にも、書いてたアキノが気がつかないうちに流れていたってことに、ちょっと感動してしまいました
アタ男って、本当に強いドラマだったんですよ




■脱線を本線にさせるほど
自分がドラマにはまって「脱線」を書いていたけど、読んでくださった方も本当に多かったことに驚いています
これって、アタ男のドラマとしての強さが原因だと思います
設定、キャスト、脚本、美術、衣装、演出…、そのほかいろいろなもの
みんなの頭の中にインパクトを残しているから、その後や続きが気になるし、アキノあたりが書いているお話でも読めるんですよ
いつもドタバタ楽しく、見ているわたしたちを笑顔にしてくれる
ドラマには幸せな気持ちになれる温かさがあり、自分に置き換えることができるテーマがある
それ、すごく大事なことですよね
視聴率的には恵まれなかったかもしれないけど、そういうものに振り回されずに、このドラマに出会うことが出来てよかったなあって、アキノは思っています


『その後』書いて一番の収穫は、どんなことをしても壊れない、しかも、最終的には『アタ男』的結末になってしまう『アタ男』ドラマの強さを思い知ったことだったんじゃないかなあと思います

だってね、書いてるときは、自分で張りめぐらした設定を、自分で回収してる気になっていたけど、今日振り返ってみたら、すっかり本編ドラマの通りのメインテーマに落ち着いちゃってるんですもん。なんだか自分がコメント欄とかで言ってたことが恥ずかしいです
「脱線」が「本線」になってしまったこのブログなんですけど、「脱線」で書いたことがドラマ=「本線」のテーマに近寄って言ってるって言うのが、なんとも不思議


本編の考察してるときも、理詰めで「構造だ!伏線だ!」って言ってたけど、結局、最後は「なんだかわからないけどすごい!」って言う感情的な結論になっちゃってたのを思い出しました
翻弄されてるなあ(笑)



アタ男の一番の魅力は「翻弄される心地よさ」なのかもしれませんね


なんだかわからない魅力を持ったドラマ『アタシんちの男子』に感謝します☆

※このエントリー、少し書き直すかも(笑)

*1:すでに宣言後のほうが全然長いし(笑) 

*2:戦利品を獲得した資料室でやってた司書的仕事、設計室での作業の描写は、アキノのバイト時代の知識を流用。取材しろってば・笑

*3:太郎の危惧は、わたしも普段気になっていたことなんですよね。大きく捉えると、海外に流出する古代の遺物(宗教遺産が別の国にあるってどうなのとかそう言う話ね)とか美術品とかに対する、コレクターの収集の仕方を考えると、美術館とかにいって複雑な気持ちになったりします。でも、そういう人がいないと、美術品は残らなかったかもしれないし…。

*4:怖い映画&さわやかなシーンではないので、確認する気がある方は注意しましょう

*5:アキノは造園設計、インテリア設計の講座を、昔、ちょっとだけ受けていたんです。そこで好きだった「借景」。あと売り絵バイトをしていたときのセールストーク「何もない壁に窓をひとつ開けてみるつもりで絵を飾ると、空間が広がって感じますよ」ってイメージ