アタシんちの男子の続きを考えよう

「続きシリーズ」です

昨日、長い記事を書いたから、今日はおふざけ
お暇なかたは反転で

トリックハート城に兄弟が再び勢ぞろい

にぎやかな日常が帰ってきた

翔は千里に「大事な話」をまだしそびれていた。

仕事のないある夜、翔は千里をバルコニーに呼び出した。
今日こそ邪魔が入らないだろうな、と警戒しながら話をしかけた時、
「あ！」
遠くで、小さな爆音

地下じゃないか？
千里と翔は手分けをして城内を探索
翔は、地下室で着物姿の女の子に出会う
そばには木でできた大きな箱が煙を上げていた。

女の子は「からくり屋」の別宅にいたはずなのに、気がつけばここにいたという

とりあえずリビングに連れて行き、兄弟に引き合わせるが、知り合いは誰もいない
そもそも、合言葉が符合しなければ、城に入れるわけがない。
本当に中にいたのか？

女の子は、沙織と名乗った

新造の書斎を探してみたところによると、新造がトリックハート城を立てる以前、
この場所には「からくり屋」の店主の別邸があったということだ。
女の子の言い分と妙に符合する
タイムスリップしたのか!と色めき立つ兄弟

沙織は、自らの身に起きた縁談がいやで、自暴自棄でからくり屋当主の発明品の実験台に立候補したと語った

で、何の実験に乗ったのさ？
よくわかりませんが、行時機とか
タイムマシンだ〜！！
ご先祖、ぞんなに優秀だったのか？親父はろくなもん作らなかったのに
平賀源内も真っ青じゃないか！
キテレツ大百科みたいじゃないか！
おいコロ助!!
ありえるナリか！？
ないナリよ！！

はかなげな、彼女のルックスに、猛はもう夢中
でも彼女は、最初に言葉を交わした翔に気を許しているようで、何かと翔を頼るそぶり
言いようのない感情に戸惑う千里。つまりは嫉妬って言うわけさ

翌日から、トリックハート城の図書室で行時機についての調査が始まった。

何かと沙織に構いたい猛だが、沙織は翔にべったり

面白くない千里に智と優が張り付く

響子と一緒に海外出張に出かけていた風が帰ってきた。
沙織を見るなり、風
なにー、かわいいじゃーん。千里の友達？
風に盛大にやきもちを焼く響子の鉄槌が下る
風、沙織を見て、何か引っかかっているような表情

千里は、自分のもやもやをうまく表現できない

城は迷路みたいだから、迷うといけないので沙織は千里のお部屋にとまることに

女子が二人ですることといったら、恋話
ごめんなさい。好きな人と一緒にいられる千里さんがうらやましくて、意地悪しちゃいました。
え、ななななんのこと？
翔さん、好きなんですよね。
え？
すぐにわかりました
そ・・・か。って、あたしそんなにバレバレ！？
バレバレ！？
わかりやすいっていうこと
ああ、わかりやすいです・・・・バレバレ、です
千里、頭抱える　　

て、沙織ちゃんも好きな人がいるの？
はい・・・。でも。その方はお仕事一筋で、私のことなど見えてもいないようなそぶりなんです。
その人、どんな人？

沙織が好きなのは、「からくり屋」当主にほれ込んで、武士だったのに廃刀し、「からくり屋」を支える番頭となった時田だった
え！？時田さんってその頃から仕えているの?

翌日も図書室で調査
古文書なんて読めねーよー。
なんだよこれー！
ああ、なんか痒くなってきた。
さぼってんじゃねーぞ
なんだよ、今日は沙織ちゃんとちびっ子がペアかよ
昨日ガールズトークが盛り上がって、すっかり親友よ。ねー！
がーるずとーく？なんですか？
しかし、あれですよね、ちびっ子が着るとどーしよーもねー服でも、沙織さんがお召しになると、なんていうか、かわいらしっすね！
なによー。
一年中特攻服の奴に、言われたくないよな
んだと!おらぁ

「小山内、沙織さん」
風が呼びかける。固まる沙織
いやあ、美しい方は苗字まで美しいんですねぇ
何で、風が知ってるんだ?
んー？なんか、見たことがあったんだよね。小山内さんのこと
どっかの本に載ってたのか？
いーや
じゃ、どこで
ミラクル本社で
はぁ！？
一同、沙織に注目

ごめんなさい

沙織の語るところによると
わたしの家と修司さんの家は昔から縁が濃く、わたしは幼い頃から修司さんの許婚と聞かされてきました
修司さんがMITから帰ってきたら挙式の準備に入るはずでしたが、修司さんは家業を継がずにミラクルに入社してしまいました……

そればかりか修司さんは新造さんにほれ込み、公私を分かたず会社に入り浸り、帰宅しない日もあるほど会社に夢中の様子でした
私の家は古くから続く薬種商問屋。ミラクルよりも、新造さんの発明品関係で取引がありました。私は、時田が夢中になっているミラクルを知りたくて、届け物と称して、何度か会社を訪れたこともありました

多分、その時にオヤジに紹介されたんだと思う。まだ、セーラー服着てたよ

そうでしたか
すみません。私は修司さんしか見えてなくて

いーけどねー

いつかいつかと待っていた沙織だったが、ついにしびれを切らし、時田の動向を調査
新造の死後はますます沙織の理解を超えた勢いで会社にのめりこんでいった時田がトリックハート城と大蔵家の遺児に執心していたことまでわかってきた。

修司さんが夢中になっているものが見てみたかったので、調べつくした材料を使ってトリックハート城にもぐりこんだんです

行時機は?
ただの木の箱です
何で城には入れたの?
山川豊さんを父が好きだったので、わかりました
せきゅりてぃ、だめじゃん
あたしのことも、だましたの？
ごめんなさい。でも、わたし異常なほど過保護に育てられて、同世代の女の友達がいなかったので、千里さんといられてうれしかったんです
じゃあ、あの極度に世間知らずだったのは
たぶん、地だとおもいます

ねぇ、ゆうべ、あたしにはなしてくれた時田さんのこと、ほんと？
沙織は赤くなってうなずいた。
なんだよ、ゆうべのことって
いいの、

ねえ、
千里は兄弟を呼び寄せて耳打ちをする
沙織さんの願いを、かなえてあげようよ
え
またー、おせっかいなんだよ
でも、一生懸命ここまで自分で作戦考えてきたんだよ
ぼく、やってもいいよ
おれもかまわねえけど
ふうは？
たまには時田にも幸せになってもらわないとな
しょうは？
言い出したら聞かないんだろ
猛は？
泣きながら・・・それが。沙織さんの幸せになるのなら
きまり！

時田のラブラブ大作戦、開始!
て、まだ作戦の内容、決まってないし

風、千里をじっと見てる
ん？
千里は、自分のこと、片付けた方がいいんじゃないのか？
なんのこと？
お兄ちゃんはお見通しなんです
え？
風、千里のあたまをポンポンとたたいて、綺麗な笑みを残して去る

千里

千里は、沙織を連れてネカフェに
沙織さん、来たことある？
いいえ
自動ドアから入って開口一番
ねー。時田さんのこと、調べて欲しいんだけど
イエッサー
ざかざかとネカフェを飛び出す千里親衛隊

平次だけぼーっと立ち尽くす

千里さんのお友達ですが
うん。沙織ちゃんていうの
沙織ちゃん、この人はあたしの高校の同級生、国土くん
はじめまして…。同級生ですか？
ま、いろいろあって

沙織さん…
平次の脳内で千里と沙織がかわいく微笑み、どっちも選べないと萌え苦しむ妄想
呻き声が現実世界に漏れ出している
つか、うぜーんだよ
ブリトニーの鉄槌

ネカフェって、こういうところなんですね〜
いや違うし

ってなかんじ

こんな話はどうですか？